
るり
@utatanest
2026年11月3日

イエルバブエナ
ニナ・ラクール,
吉田育未
読み終わった
恋愛小説って少し遠ざけがちだったけど、この本は、自分の傷と向き合う中で、どうしようもないしがらみや喪失に苛まれる瞬間を繰り返しながら、緩やかに世界が広がっていく女女の愛の物語だった、と私は感じた。
生きていく中で私たちはきっと様々な濃度の喪失に出会うし、大なり小なり傷が増えていくというのはそれぞれにあることだろうなあと思う。そういった痛みをどう乗り越えていくか、他者とどう繋がっているかということをすごく考えた。
完璧に治ることはない傷跡を、全て隠し切ってしまうのではなく、その傷跡を携えて、光を手繰り寄せながら生きていこうとする様子とかが愛おしかったな。弱いままで、傷ついたままで、「あなた」と「わたし」でいる物語に出会うことができて良かった。きっと何度も読み返すと思う。
