
隙間
@ssskkm
2025年4月15日

人魚が逃げた
青山美智子
読み終わった
@ 自宅
くすりと笑えたり、共感したり、考えさせられたり、時折胸をきゅっと掴まれたりもする心温まる優しい連続短編集。
読後はやわらかな多幸感に包まれる。
童話『人魚姫』を通じて様々な人物が人生の岐路と重ね合わせ、思考し、巡らせ、見つめ直しながら前進していく姿や、それぞれの人魚姫/王子様像を追い求めたりと個々による童話『人魚姫』の解釈の差は読み応えがあり特によかった。
落ちで急にファンタジーに舵を切ったように感じた時は少し驚いたが、それもまた人それぞれの感じ方があるのだろうと思う。
あなただけの人魚を探しながら読んでみてほしい。

