
はるき ⚠︎ネタバレ有⚠︎
@reads_hrk
2025年4月15日

読み終わった
再読
新装版がKindleサブスクにきていたので、学生時代ぶり?の再読。
解説冒頭の「本書を手に取るということは、興味深いインスタレーションの入り口に立つこと」というのが、正に的確な表現。
読み進めるなかで、登場人物たちが過去に遭遇しトラウマとなった『恐怖』の現象を通じて、自分の過去も掘り起こされるような気分になる。
わたしは突然SFになるホラー小説があまり好きではないので、その点に関しては本書もやはり三点リーダーで濁したくなるのだけど、そこに至るまでの心理的な切迫感の描写は読み応えがある。
ホラー作品において、恐怖の『正体』と『終結』がどの方向になるかって、好みが分かれるところですよね。
超常現象ではなく、ひたすら人間の狂気であってほしかった。
後書きにあった、烏山響一が本来の超絶悪役として出てる作品ってあったっけ?
出てたら読みたいなぁ。