
綿
@shelf_soya
2025年4月17日

その猫の名前は長い
イ・ジュヘ,
牧野美加
読み終わった
「わたしたちが披州に行くといつも天気が悪い」が特に好きだった。「ママ友」の立場で知り合った3人の友情、とひと言で表すとはみ出てしまう、この人間関係で起こりうる危機と、それぞれの心の機微がこまやかに描かれている。「制度化された母性」に対抗するための連帯の物語でもある。
韓国での1991年のデモをモチーフにした「水の中を歩く人たち」の冒頭では、以前読んでとても影響をうけた岡真理『記憶/物語』が引用されていてびっくりした。
解説で「レズビアン連続体」の話が出てきて『レズビアン短編小説集』のことを思い出していた。(この短編集に収められているウルフの「存在の瞬間――「スレイターのピンは役立たず」 」がとても好き)
『ケアの倫理』を再開しなければならない気がする
