ちーさん。 "レモンと殺人鬼" 2025年4月22日

レモンと殺人鬼
レモンと殺人鬼
くわがきあゆ
初読み作家さん。 友人に貸してもらって読んで、元々気になってた本。 最初から最後まで薄気味悪い空気感がずっと漂うミステリー小説だった。 妹を無くした姉の小林美桜は保険金詐欺を掛けたと世間から疑われる妹の真相を明らかにするために奔走するーーー。 と、思っていた。 出てくる登場人物たちの表の顔の裏を常に想像しながら読んでしまうような感覚。 疑心暗鬼に駆られながら、二転三転する場面に翻弄され、濁流に飲み込まれた後に待ち受ける終わりにことさらゾクッと鳥肌が立つ。 主観に囚われすぎて大事なものが見えなくなる前に、気づけるようにならなければ。
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