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ちーさん。
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@dokushumi12
辻村深月さんが好きです。 あとは近藤史恵さんや北山猛邦さん、河野裕さんなどざっくばらんに。 軽率にハート送りがちです。
  • 2025年11月25日
    春夏秋冬代行者 暁の射手(5)
    『うまれてから、かんなぎのしゃしゅさまにはたくさんのご恩があります』 誰にも感謝されない三百六十五日を、こんな風に労わってくれる人も居る。
  • 2025年11月24日
    春夏秋冬代行者 暁の射手(5)
    自分のせいで、と絶望に浸る花矢と 自分がいたから、と安堵を感じる弓弦。 大事だからこそと思う2人の正反対の愛情が切なすぎる。
  • 2025年11月18日
    春夏秋冬代行者 暁の射手(5)
    この小説の登場人物達本当に好きなのだけど今回でてきた花矢と弓弦の関係性もめちゃくちゃ好き…。 悲しさ故に守り人を求めてしまった花矢が成長していく過程で弓弦から奪ってしまったものを返してあげようとする様と、弓弦がどんなに傷つけられても離れたくない気持ちを遠回しに伝えているところが美しい。 なんて悲しいけど美しいすれ違いなんでしょうね。
  • 2025年11月18日
    春夏秋冬代行者 暁の射手(5)
    「これは抵抗なんだ。現人神という運命に巻き込まれてしまった私の反逆だ。使命に屈して人生を諦めたら負けだろう」
  • 2025年11月18日
    春夏秋冬代行者 暁の射手(5)
  • 2025年11月12日
    葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
    初読み作家さん。 去年末に友人に勧められて購入した本で、タイトルから純粋な恋愛の物語なのかなぁと思って読み進めたのだけど、最初の1文を読んだ瞬間に悟った。 これは、単純な小説ではない。 主に語られるのは様々な登場人物の視点での裏稼業、クスリ、営み云々。 半分ぐらいまでずっと何処でひっくり返されるのかなぁと思っていたのだけど、残り3分の1ぐらいで簡単にひっくり返された。 人間の脳の認識の思い込みに、改めて少し危機感を持とうと同時に思った瞬間でした。 タイトルの意味も、綺麗に回収してくれた。
  • 2025年11月5日
    ぼくのメジャースプーン
    「馬鹿ですね。責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」 「自分のエゴで、自分の都合で、時に結びつき、時に離れ、互いを必要とする気持ちに名前をつけてごまかしながら、僕たち人間は発展してきた。ーーーそれを愛と呼んで何がいけないんですか」 辻村さんの作品って愛をテーマにした作品が多いからこそ、心に刺さる部分がおおくて、スポットライトみたいな光を当てられた希望が、とても美しい物に思える。 私の心を救いあげて、照らしてくれる光。
  • 2025年11月5日
    ぼくのメジャースプーン
    『だけど、お母さんが言う「大人」ってつまりはそういうことなんだろうか。そうやって、笑って許すことなんだろうか。』 「人間って、絶対に他人のために泣いたりできないんだって。誰かが死んで、それで悲しくなって泣いてても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。自分のためにしか涙がでないんだって、そう書いてあった」 『器物損壊で捕まった、市川雄太が壊したもの。 うさぎの身体とその命。 ふみちゃんの心。』 『器物損壊と、動物愛護法違反。市川雄太が奪った命は人じゃない。人殺しじゃないから、刑務所に入らないで済む。うさぎの鳴き声ぐらいじゃ、どこにも届かない。』 「復讐なんていうものは、結局は心を満たしてはくれない。それでも考えられるだけ一番ひどい復讐をしようと思った時には、結局は長い時間かけて相手にできるだけ苦痛を与え、最後は殺すというやり方が一番いい。」 「彼によれば、どうしようもなく最低な犯人に馬鹿にされたという事実は、自分のために一生懸命になった人間がいること、自分がそれぐらい誰かにとってのかけがえのない存在であることを思い出すことでしか消せないんだそうです。」
  • 2025年11月4日
    ぼくのメジャースプーン
    この世で一番大好きな本。 秋先生とぼくと、ふみちゃんに会えるこの1冊がとても大好き。 苦しくて悲しい世界の中に、一筋の希望が差し込んでくる救いのようなこの小説が1等美しい。
  • 2025年10月19日
  • 2025年10月19日
    今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
    初読み作家さん。 のんびりした雰囲気の小説が読みたいなぁと思ったから、この本を選んで正解だった。 社会を忙しなく生きる人達に、住宅地の中にぽっと突如現れる森の喫茶店。 その時々に応じて変わるメニューに、息抜きが必要な人達が吸い込まれていく。 日々を生きているとついついきちんと休むことをしなくなる。 時間を作って心や身体を休めることが、改めて大事なことなんだなぁと考えさせられる。 駆け回ることも大事だけど、今も大切に生きたいと思えるお話でした。
  • 2025年9月16日
    夏の匂いがする
    夏の匂いがする
    『瑠璃色を着ていた』 どことなく漂う夏と塩素がきいたプールサイドの匂い。恋に恋した18歳、制服を着た彼女たちは間違いなく永遠だった。 瑠璃とハリの少し悲しい関係性がいい。 『植物姉妹』 自分の半分を失った黒花。 白が好きになったものを好きになろうとしていたあの頃、半分死に向かっていたのだろう。 全部知っていると思っていた白の、知らなかった部分を知って虚無感に陥る黒が切ない。 でもきっと誰にでもあるよね、だからこそ人は1人では生きられないのだと強く思うのかもしれない。 毒がいたから黒は生きられた。 心さんを透明と言った白と、黒を空気と言った毒の、当たり前に必要な存在だと同じように認識している空間がまたいい。 今のところ1番お気に入りはこの話。
  • 2025年9月16日
    夏の匂いがする
    夏の匂いがする
    『ーーねぇ白、人はみんな、半分で生まれてくるのかもしれない。 そしてその半分を、必死で埋めようとしている。』
  • 2025年9月16日
    夏の匂いがする
    夏の匂いがする
    『植物姉妹』 『人は愛されて、はじめて、愛せる。 私が白を愛していたのは、白が私を愛していたからだ。』
  • 2025年9月16日
    夏の匂いがする
    夏の匂いがする
    『だって、瑠璃はずるい。 ずっと私の隣にいたくせに、私の知らないところでいていたのだから。そして、私の知らないところで幸せになろうとしている。私はいつだって、瑠璃の傍で幸せを感じているのに。瑠璃の知らない私なんて、いないのに。』
  • 2025年9月15日
    今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
    「だから心が雨の日、つまり疲れ果ててしまったときこそ、考え方をぐるりと変えてしまえばいいんです。発想の転換ですよ。雨はつまらない、憂鬱だ、っていう考えを、服装を変えれば雨は楽しい、愉快だ、ってね」
  • 2025年9月13日
    今宵も喫茶ドードーのキッチンで。
    「自分を取り繕ったり自慢をするのってパワーがいるんですよ。だからSNSなんかでそのパワーを真っ正面から受け止め続けるのってけっこう疲れるんじゃないかな、って。よそ見しているぐらいがちょうどいいんですよ。ほら、リスみたいにね。」 そろりさんがとてもいいキャラしてる。 ていねいな暮らししてみたいなぁと思うけど、義務みたいにいずれなってしまうのは嫌だよね。
  • 2025年9月11日
    酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす
    初読み作家さん。 透明書店でパッと目が合って試し読みした時、これは手に入れないと、と本気で思った。 酒飲みYouTuberの酒村ゆっけ、さんがアルコールに溺れて酩酊した世界で紡いだ不思議な世界の短編集。 無機物視点での話が多いのだけど、どれも完成度が高くてとても良い。 特にお気に入りは、「口紅の弾丸」。 女の子に買われたデパコスの口紅の視点。 不倫されていると気づきながら、 その手を話せないヒロインを幸せにするために自ら弾丸になり相手の男を撃ち抜く姿がかっこいい。 愛を知った猫、 深夜の牛丼目線の繁華街とあの子の一時、 どろどろに混ざり合ったソーダの愛の形、 ルッキズムに囚われた女の子が食べる砂糖の塊。 恋にアルコールに溺れて海の仲間を食い散らかした人形姫。 各章の終わりには、カクテルを添えているところも酒好きで好き。 この本は結構お気に入りですね。
  • 2025年9月8日
    酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす
    『ショートケーキの空襲』 「甘いものを食べることがぽっかりと空いた孤独の心の穴を満たしてくれる。ありとあらゆるものが欠けて穴ぼこだらけの私のことを砂糖がそらさらと補修してくれるのだ。」 ルッキズムに囚われた女の子。 あの子みたいに可愛かったら、と誰でも1度は思ったことをライトにそして残酷に描写してくる。 抉られ放題よ。
  • 2025年9月8日
    酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす
    『あの頃のクリームソーダ』 ただ単純に純白で綺麗な青春の話で終わるだけかと思ったらちがった。 ソーダがアイスクリームに向ける強欲が見え隠れしている。 美しい青春なんかを僕で想像するんじゃなくて、ドロドロに混ざりあった生ぬるいソーダの愛の形。
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