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ちーさん。
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@dokushumi12
辻村深月さんが好きです。 あとは近藤史恵さんや北山猛邦さん、河野裕さんなどざっくばらんに。 軽率にハート送りがちです。
  • 2025年5月17日
    みんな蛍を殺したかった
    みんな蛍を殺したかった
  • 2025年5月14日
    悪魔を殺した男
    悪魔シリーズ第2巻目。 個人的には前作よりも今作の方が好きでした。 顔の皮膚を根こそぎ剥ぎ取られた少女の遺体発見から始まるミステリー。 そこに絡んでくる警察官僚や政治家たちの後暗い闇が露呈していき、物語は新しいキャストを迎えて変化していく。 天海にはどこか危うい清廉さが潜んでいるのが、文章を読んでいるとうっすら感じ取れるものがある。きっとその雰囲気が殺人犯たちを唆してしまう空気を孕んでいる。 1作目の時よりも阿久津の感情の揺れのようなものが想像出来て、人間味のある彼を知れて嬉しかった。 人間が殺人衝動をもたらすほどの執着心とは、一体どんなものだろう。 感じてみたいとは思わないけど、ほんの少しだけ興味がある。 それはきっと、叶わないのだろうけど。
  • 2025年5月14日
    ショートケーキは背中から
    「生まれた時からアルデンテ」から、さらに平野さん自身が食に対して前向きに、時には戻りながらとめどなく食を愛しているんだなぁと感じられる1冊。 平野さんの食に対する語彙力の海が凄まじく広くて、圧倒される。 こんな風にたべものを表現できるような人間になりたかった。 今回の本はかなりポテチとたこ焼きが食べたくなる内容で、平野さん的色んな商品別ポテチの感想論が凄まじい。 これは夜中に読んだらポテチが食べたくなる。 分厚いのから薄いのや、じゃがいもの品種やあげ方の違いまで多種多様に表現されたポテチのその味と感触。 ちなみに私は個人的に軽め、塩気多いめ、パリパリが好きなので湖池屋ののり塩一択ですが、ポテチ界の異端児であるオーザックもかなり好き。 今回も刺さるタイトルが多かった。 「会社員の味」 「ポテチは流れ星」 「本当に人が傷ついた日に食べるのは」 「ショートケーキは背中から」 私も今度ショートケーキを食べる時は、背中から食べてみます。
  • 2025年5月14日
    ショートケーキは背中から
    『基本的に食事って最初の一口が一番おいしくできている。パワフルな味わいの食べものならなおさらだ。最初が一番おいしくて、満腹に近づくにつれておいしさの感受性が鈍くなっていく。三角のショートケーキは1番面積が広くて生クリームの多い最も濃厚な部分が最後にやってくる運命にあるわけだが、そのときの受け手の状態は「もうお腹いっぱい」のことがままある。するとそれは惰性の1口にしかなり得ない。クライマックスをすぎた後の斜陽感バリバリのクリームゾーン。』 『食べものは形には残らなかった。あんなにたくさん食べたのに。すがすがしいほど、何もかもなくなった。だけど、そのかわり、思い出だけが残っている。それでいいと思える。それがすべてだと思える。もうない店。もうない味。もう一度食べたいもの。もう二度と会えない人。たべものは消えてしまうけれどもしかし、こうして思い出せる未来のあることが嬉しい。』
  • 2025年5月14日
    ショートケーキは背中から
    『パン屋の閉店は劇的だった。ある日張り紙1枚で幕を下ろして二度と会えなくなった。そこには喪失の悲しみのリアリティがあった。もっと幼い頃は「失って悲しい」という感情に出会うこと自体が少なかった。テレビを見ていても、亡くなった有名人のほとんどを知らなかった。知らなければ悲しまずに済んだ。でも歳をとればとるほど、知っている人が、大切なものが、いなくなってしまう。大人になるということは、悲しみが増えていくことなんだ。嬉しいことはそんなに多く増えないのだろう。』
  • 2025年5月13日
    酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす(1)
    こういう本と出会える可能性が大いにあるから、書店行くのは辞められないのよ。
  • 2025年5月2日
    ショートケーキは背中から
    『馬場さんの料理はスルスルと喉を通過して、永遠に食み続けることができる気がしてくる。食べ飽きない料理の良さとはきっと、幸せが長く続いていくところにあるんだろう。打ち上げ花火みたいな料理もいいけど、ささやかで、それでいて充実したときがいつまでも続いていく喜び。人生もそんな風だったらいいのに。』
  • 2025年5月2日
    ショートケーキは背中から
    『味噌味のとろめくスープをまとったお米に黄金の半熟卵を割り入れた汁かけ飯の神々しさたるや。』 『料理とは、明日なにがあるかもわからない世界で無事に生きて迎えられた今日を寿ぐ(ことほぐ)ものであり、その先を照らす切実な光であるのかもしれない。どうかみなさんお元気で。過去と今とをつなぎとめるお仕事をしてくださる方がいることで、そう実感できる。』 (小休止)『大好きだった地方のクッキー屋さん。時々買えるのが嬉しくてそのたび楽しみにしていたら、数年前に東京にお店ができた。気軽に買えるのは嬉しいけど、東京で買えるとわかって食べてみたら味が落ちたように感じられた。人間の舌はどうかしている。クッキー屋さんは悪くない。悪いのはいつも自分。』 簡単に手に入れられるようになると、その味に物足りなさや感動を得られなくなるのは何故なんだろう。 食べ物の味自体は何も変わらないはずなのに、その時々の自分の環境や感情によって、味が左右される気がする。
  • 2025年4月30日
    ショートケーキは背中から
    (小休止)『常温の水の味のつまらなさは異常。』 分かりみが深すぎる。
  • 2025年4月30日
    ショートケーキは背中から
    『シェフは食文化のキュレーターであり、その土地の自然や歴史や文化を自身に照らして紐解きながら、季節に即した食体験を手渡してくれる。』 『もちろん、たった一食でその土地をわかった気になるのはおこがましい話ではある。しかしそれでもレストランは、土地を、人を、文化を知るきっかけにはなるはずだ。』 『おいしさという人類の抗いがたい喜びを通して、何を伝えようか、何を変えてみせようか。そんな思索を感じる料理に、私は希望、と思う。』
  • 2025年4月27日
    ショートケーキは背中から
    『殿堂入りのロングセラー商品でない限り、棚落ちの速度は驚くほど速い。次に買おうなんて悠長なことを言っているうちポテチは視界から消える。ポテチは流れ星だ。』 この時間にポテチ食べたくなるね。
  • 2025年4月27日
    ショートケーキは背中から
    ウィスキーロックを片手に 期間限定のティーチョコレートを挟みながら、 平野さんの食エッセイを読むこの時間がめちゃくちゃ幸せなんです。 晩酌しながら読みたい本ってあんまりないから、嬉しい。
    ショートケーキは背中から
  • 2025年4月26日
    ショートケーキは背中から
    『飲食って、多かれ少なかれ呉さんみたいに「与えたい」って気持ちを携えてる人が集まっている気がする。そんな人こそ幸せになってくれなきゃ困るよってこっちは思うんだよな。』
  • 2025年4月24日
    悪魔を殺した男
  • 2025年4月23日
    ショートケーキは背中から
    『何かをいいと思う時に他の何かを下げる行為は最低だって「美味しんぼ」からまなんでいたのに、それを自分がやってしまったこと。 今はいろんな味を知ったけど、知ったからと言って、あの時好きだったものを否定する理由にはならないはずなのに。』 『時間は平等で、不可逆で、人生に大切が増えるということは、塞がらない心の穴も増えるということなんですね。それは長く生きる悲しみのこと。』
  • 2025年4月23日
    ショートケーキは背中から
    『心、どこに行っちゃったんだろうな。本当はすぐにでも帰って寝たかったけれど、このまま寝たらもう後戻りできないような気もした。咄嗟に私は思った。何かものを食べなくちゃ。そうでないと自分が自分でなくなってしまう。』 『やっぱり虚無にはごはんが効く。失われた生命力はその日のうちに取り戻さなくちゃいけない。』 『ほろほろの冬瓜、奥ゆかしい香りを放つ合鴨のお団子、ほんのり甘く煮含められた湯葉がんも…。 いちいち琴線に触れる炊き合わせ。それぞれに最良の仕事を施したのち同じ器に盛り合わせらその個性と調和を楽しむ料理。炊き合わせってほとんど和食界のパフェだ。』 ご飯食べたくなる。
  • 2025年4月22日
    レモンと殺人鬼
    レモンと殺人鬼
    初読み作家さん。 友人に貸してもらって読んで、元々気になってた本。 最初から最後まで薄気味悪い空気感がずっと漂うミステリー小説だった。 妹を無くした姉の小林美桜は保険金詐欺を掛けたと世間から疑われる妹の真相を明らかにするために奔走するーーー。 と、思っていた。 出てくる登場人物たちの表の顔の裏を常に想像しながら読んでしまうような感覚。 疑心暗鬼に駆られながら、二転三転する場面に翻弄され、濁流に飲み込まれた後に待ち受ける終わりにことさらゾクッと鳥肌が立つ。 主観に囚われすぎて大事なものが見えなくなる前に、気づけるようにならなければ。
  • 2025年4月18日
    ショートケーキは背中から
  • 2025年4月17日
    産む気もないのに生理かよ!
    蟹ブックスでこの本と出会った時、「これは私のための本だ」と思った直感は間違ってなかった。 著者さんはいわゆる『結婚済み子なし』で私は『結婚すらまだの状態』の置かれてる状況も全く違うのだけど、 「子供を産み、育てる」ことに対しての感覚や価値や考え方が似すぎていて読んでて辛い部分も多かったけど、報われた部分も多かった。 無条件で子供を欲しいと思えない私の気持ちを、 得体の知れない不安を持つ気持ち悪さを、 社会の「子なし」への風当たりや勝手に抱いている罪悪感や劣等感を、 こうして本を出して発信してくれたことで私の気持ちはだいぶ救われた。 ほんの少しだけ、楽に息をして生きられるようになる気がする。 心の底から出会えてよかった。
  • 2025年4月17日
    産む気もないのに生理かよ!
    『子供を持とうが、持たない人生を歩もうが、自分も含め当人が幸せならそれでいいと思っているはずなのに、自分と違う選択をした人とも手を取り合って生きていきたいと思っているはずなのに、実際は隣にいるのもなんだか嫌な日があるのだ。』 『本当は、「子供を持たない選択をしている」ということとその理由を、いちいち説明しなくて済むようになりたい。 選択に名前がいらないぐらい普通で、他者にとやかく言われないようになれたらいいのに。』
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