
離乳食
@munimuni
2025年4月23日

アッシュベイビー
金原ひとみ
かつて読んだ
合う合わないはあるんだろう。内容は殺人欲求、セックス、ペドフィリア、希死念慮、セックス、レイプ、自傷行為、喧嘩、涙と言う感じだし。でも私はカナの叫びに救われている。この小説は叫び。
カナは闘牛のように血を吹き出しながら猪突猛進するように死を望む。前しか見てない。カナは傷だらけで好きな男に殺して欲しくて、それでも言えなくて、おそらく死ぬまで前進し続ける。
その衝動はぜったいに健気だ。彼女は誰よりも生きている。
小説の目を背けたくなるダークなモチーフだけで嫌わないでほしい。暗い水面の奥に無垢な恋心がある、これは絶対恋愛小説だ。
