
fumi
@_tomblin_
2025年4月23日

TOUCH/タッチ
オラフ・オラフソン,
川野靖子
読み終わった
アイスランドの作家であることを理由に手に取る。
彼の国を舞台とした物語を期待してのことであったが、良い意味で見事に裏切られ想像もしなかった場所へと連れていってもらった。
行き来する現在と過去の線上に、書名に繋がるいくつもの接触点。
一方で、男性高齢者のセルフケアの難しさ(と簡単に片づけてよいことではないが)や、一部で『黄昏流星群』に近い居心地の悪さを覚えたことも記憶に留めたい。
読了後、巻末解説で意外な著者の経歴と映画化に触れる。
前者からは、故に登場人物の一人が「久多良木」だったのかと得心し、後者からはIMDb経由で監督が『湿地』や『好きにならずにいられない』のバルタサール・コルマウクルだと知る。
