
はるのひ
@harunohinouta
2025年4月24日
サウスポイント
よしもとばなな
再読中
心に残る一節
好きな本
少し前に久しぶりに何気なく読み返して、やっぱりばななさんの描写がたまらなく好きだなぁと思った箇所。
"空が青い、風が冷たい、そういうことのひとつひとつがしみてくる関係だった。あまりにも優しい、じょうろからそうっと注がれるような雨が降っていると、その雨雲の向こう側にあるきらきらした光さえも感じられることがある。彼を通して私の見ているものはそういう感じだった。
ものごとはなんでもそうなのだが、それが始まった瞬間はたったひとつのポイントに集約される。自分に嘘をつかずにきちんとさかのぼっていけば、必ずたったひとつの瞬間にたどりつく。"(P37より)
