

はるのひ
@harunohinouta
- 2025年7月11日断片的なものの社会学岸政彦読んでる心に残る一節「普通であることへの意志」の章に出てくる「ラベル」と「無徴(むちょう)」の話をすぐに理解できる(実感として分かる)のは、やはり私が女性という1つの「ラベル」を持って社会で生きているからなんだろう。 "もちろん私たち男は、さらにその「どちらかの性である」という課題すら、免除されている。私たち男が思う存分「個人」としてふるまっているその横で、女性たちは「女でいる」" (P.171) 大学生までは自分がラベルを持っていることを意識せずにいられた。社会に出た途端に、こちらは会社で男性と同様に「社員」として働いているつもりなのに、ことあるごとに「女性社員」であることを強調されてラベルを貼られて扱われて、本当に衝撃だったし息苦しかった。 女性であることは一生付き合っていくしかないラベルなわけで、そろそろ日本社会がいい感じに変わって欲しいと切実に思う。 もちろん少しずつ変わってきてるとは思うけど、やっぱり政治が全然追いついていない現状(と今後数十年は大きな変化が望めなさそうなこと)はわりと本気で絶望的で、女性としてとてもしんどい。
- 2025年7月7日
- 2025年7月7日ベル・ジャーシルヴィア・プラス,小澤身和子気になる読みたい去年の夏に川上未映子さんが推してた1冊。当時はまだ読書欲が戻ってなかったので、いつか読みたいな…と思うにとどめてた。(さっきHope Talaがシルヴィア・プラスの詩集を大量にインスタに上げてて思い出せた、ありがとう。) 今年の夏の個人的課題図書にしたいかも。
- 2025年7月3日断片的なものの社会学岸政彦読んでる半分以上読み進めたところ。 『笑いと自由』の章で泣いてしまった。泣くまでの心の動きはうまく説明できないけど、そういう力のある文章だった。この文章に揺さぶられる要素(思いや記憶)が私の中にあるということ、その複雑な尊さ。 『手のひらのスイッチ』の章で語られている(誰かの)幸せが(誰かへの)"暴力"をともなう、という視点もすごく分かるし、最後の一文も本当にそのとおり…
- 2025年7月2日断片的なものの社会学岸政彦読んでる心に残る一節1/3ほど読み進めて、不思議な本だなと思う。面白い。 "私たちの自己や世界は、物語を語るだけでなく、物語によってつくられる。(中略) 物語は、「絶対に外せない眼鏡」のようなもので、私たちはそうした物語から自由になり、自己や世界とそのままの姿で向き合うことはできない。"(P.61-62) どんな時も自分から離れることはできない、どうあっても自分は自分から見る世界とそこから得た言葉や思考の中でしか生きられない、ということについてたまに思うので、この"絶対に外せない眼鏡"という表現がすごく分かるなと思った。 "四角い紙の本は、それがそのまま、外の世界にむかって開いている四角い窓だ。"(P.82) すごく共感すると同時に、ちょうどいつもと違う姿勢でイスに座り何となく部屋の出窓の方を向いて本を顔の高さまで持ち上げて読んでいる時にこの文章を読んで、四角い本の向こうに本物の四角い窓がある構図に思わず笑ってしまった。
- 2025年6月30日断片的なものの社会学岸政彦読み始めたひとまずイントロダクションを読んだところだけど、もう面白い。 Xで岸先生がご自分のポストに付いたコメントをリポストしたり何かしらこまめに反応しているのを見ていて、それがすごく"社会学者"さんぽい行為だなとずっと興味深く思っていたんだけど、ただ本当にそういう第三者が発する言葉が(それに深い意味があってもなくても)好きなんだろうなぁ。
- 2025年6月7日
- 2025年5月25日歳月茨木のり子ちょっと開いた読み始めた絶版になっていて入手できなかった詩集が文庫化されて本当に嬉しい。少しずつ読み進めたい。 ちなみに『茨木のり子詩集』(谷川俊太郎選)にも『歳月』から15編ほど載っていて、その中では「(存在)」と「歳月」が特に好き。
- 2025年5月23日歳月茨木のり子買った読みたい欲しかった茨木のり子さんの『歳月』がつい最近文庫化されたと知り迷わず注文。絶版になってたから嬉しい。茨木のり子さんを知ったのは早稲田文学女性号に掲載されていた『歳月』の(存在)という詩。
- 2025年5月10日私の小さな日本文学チェ・スミン気になる買った見かけた気になる掌篇集。16編のタイトルの並びが既に面白そう。 気になった1時間後に購入。いつも素敵な本を紹介してくれるスロウな本屋さんのオンラインショップを初利用。
- 2025年5月8日すべて真夜中の恋人たち川上未映子読んでるまだ読んでる@ 電車新幹線の移動中に少し読み進めてる。 買ったのは2年前の冬、誕生日に出かけたついでに立ち寄った本屋さんで。当時一旦読み始めたものの、長編小説を読む筋肉のようなものが衰えていて(エッセイや短編小説は読める)、なかなか進まず(本を読む時間もなかなか取れず)…最近また読書欲が戻ってきたからとにかく隙間時間に手に取ってみる。
- 2025年5月5日水曜日はおうちカレー長谷川あかり読んでる去年の夏に予約して買った長谷川あかりさんのカレーレシピ本。自分では思いつかないカレーの可能性を教えてくれる1冊。たまに開いて、いつかこれ作りたいなーと思うだけでも楽しい。 今日もこちらのレシピから簡単に作れるカレーと付け合わせを作った。シンプルな付け合わせがすごくおいしいのも嬉しい。
- 2025年5月5日春のこわいもの川上未映子読み終わった最後の短編「娘について」読了。 6つの短編の中でいちばん気持ちが重くなる、こわい話だった。最後まで語られない部分が何層もあって、そこの怖さがずっとこびりついて残る感じ… 最後にもう一度「青かける青」を読み返したら最初に読んだ時とは違う感情になって後半で泣きそうになった。
- 2025年5月3日女ことばってなんなのかしら?平野卿子ちょっと開いた積読中読みたい2年前に買って少しだけ読んで、ずっと積読中だった1冊。女性が女ことばで怒ったり拒絶したりしても男性にはその怒りや拒絶が本当だと伝わらない、というのが実感としてあって、最近その辺りのことを改めていろいろ考えてしまうので、近々また読み進めたい。
- 2025年5月2日うそコンシェルジュ津村記久子気になる読みたい2017年発売の「早稲田文学」増刊女性号で初めて読んだ津村記久子さんの短編「誕生日の一日」がとても好きで、この短編が収録されている本も読んでみたいなと今更思い立って検索。 なぜかずっと再録だと思い込んでいたけどこちらの発売日は2024年10月。「誕生日の一日」は女性号用に寄稿された作品だった。ひとまず心の中で積読。
- 2025年5月1日春のこわいもの川上未映子読んでる5つ目の短編「ブルー・インク」読了。 "一度書かれたものは、どうしたって残ってしまうから"(P108) それがとても怖いのだと語る彼女が書いた手紙に何が書かれていたのか、とても気になる。 "存在"を定義するのも怖いね…
- 2025年4月30日春のこわいもの川上未映子読んでる4つ目の短編「淋しくなったら電話をかけて」読了。 他人への度を超えた一方的な心酔は本当に怖いなと思う。自分の中で理想像を作り上げて、何かの拍子にその相手が自分の理想から外れる言動をした時に好意が怒りや攻撃性に変わってしまうなら、それは自己愛でしかない。人間の身勝手な怖さ。 それにしてもたった5年前のコロナ禍をものすごく遠くに感じる。このマスクの描写が一体何を指してるのかよく分からない読者もそう遠くない未来に出てくるんだろうな。
- 2025年4月29日春のこわいもの川上未映子読んでる3つ目の短編「花瓶」読了。 読みながらどうしても拭えない嫌悪感があるのは、きっと現実ではあまり知りたくない/見せられたくない他人の"本音"というか心の底が描かれているからだ。そしてきっと一部の読者がこうなるであろうことを十分に見越しての免罪符としての最初の一文がじわじわと効いてくる。 死についての淡々とした描写が秀逸。
- 2025年4月29日
- 2025年4月28日春のこわいもの川上未映子読んでる2つ目の短編「あなたの鼻がもう少し高ければ」読了。 自分からは(鏡をのぞかないかぎり)見えない自分の顔。中学生の頃は自分の顔が嫌いだったけど、たぶん鏡を見すぎていたんだと思う。顔だけじゃなく思春期特有の自己嫌悪や苦しさって自分のことを変に考えすぎていたせいだと大人になってから分かる… "っていうか顔って、なんなの?"(P64) シンプルだけど前後の流れから少しぞわっとして考えさせられる一文。面白かった。
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