
はれのき・ちゅうた
@harenokichuta
2025年4月24日

読み終わった
長嶋さんのことを知ったのは2010年にハ会という建築の集まりだったと思う。
たしか不動産と建築の明るい未来というテーマで、長嶋さんは新築の総量規制という破天荒な提言をされていた。無茶な話と思っていたけれど、よくよく聞くと、あり得ない話でもなくて、そんな未来が来たら良いと思わされた。
そして今、新築の総量規制は実現されていないものの、新築には多数の規制がかかり、新築着工数はかなり抑えられている。
今の日本の住宅は、あの頃の議論の延長線上にあるのだ。
今回の話もグレートリセットなんて来ない、と思いつつ、もしかしたら来るかもしれないと思わされる。これまでだって、起こらないと思っていた事柄にたくさん振り回されてきたのだから、本書のような想定も必要なのだろう。
ただ終末論のような悲観的な話だけではなく、これからの時代に広まる流れとして、コミュニティの実践例なども書かれている。
自分が好きで、利用することもでき、資産保全にもなるものに投資をするべき。
投資は本来応援するという意味合いがあった。今こそ原点に立ち返るべき、という話に共感をした。