
はれのき・ちゅうた
@harenokichuta
工務店の設計・施工をしています。
3児の父。建築や都市、旅行、コーヒーなど。
日々の暮らしに根付いたものを読んでいきたいです。
- 2026年5月20日
- 2026年5月14日
風と共にゆとりぬ朝井リョウ読み終わったこの本の内容、全部嘘であって欲しい。 どうして彼にばかり、こんなに面白い出来事が起こるのだろうか。羨ましさを通り越して、憎ささえ感じる。 作家だからこのような豊かな人生になるのか、こんな体験をしているから作家になれだのだろうか。 作中のさくらももこさんのエッセイに対しての記述が、この本自身を正しく表していると思った。 「私はとにかく子どものころからさくらももこさんのエッセイ集が大好きで、いつか小説家になるという夢が叶ったら自分も彼女のような”少し長め、かつ、メッセージ性皆無のくだらないエピソードばかりで編まれたエッセイ集"を出すんだっ、と鼻息を荒くしていた。」(p195) そして、肛門記の「カシャ、カシャカシャ」という文では耐えきれずに吹き出してしまった。 このエッセイ、すごすぎる。 - 2026年5月10日
書く瞑想古川武士読み終わったジャーナリングに興味を持ち、手に取りました。 この本では自分の感情にフォーカスし、心の声に耳を傾ける「感情ジャーナル」という手法を紹介しています。 自分がマイナスに感じたことを書き出し、次にプラスに感じたことを書き出す。手書きで書くことでより効果的になる。 自分がこれまで書いていた日記はジャーナリングだったんだと気付きました。 日記、マインドフルネス、禅といった自分の関心ごとが繋がった感覚がありました。 この本の感情ジャーナルには、型があり「マイナス感情の箇条書き」→「プラス感情の箇条書き」→「マイナス感情のフリーライティング」→「プラス感情のフリーライティング」という流れで、書く時間まで指定されています。 マイナスより先にプラスの感情が出てくることもあるし、もっと書きたいとなることもある。プラスともマイナスともつかないことが思い浮かぶこともある。自分にとっては少し書きづらいワークでした。 極論してしまえば、プラスなのかマイナスなのかは自分の捉え方次第なのだ。 「朝早く起きてしまった」ということを、十分寝られなかったとマイナスに捉えられるし、いつもより早く起きられてよかったとプラスにも捉えられる。それが同時に浮かんできます。 感情が生まれた瞬間には、なかなか俯瞰して見ることは難しい。一見マイナスと思われることでも、俯瞰して見るとプラスにもなり得ると知ることが出来ました。 怒り、悲しみ、寂しさ、羞恥心。そんなマイナスに見える感情を、単なるマイナスと受け取らない。そんなことを教えてくれたように思います。 - 2026年5月2日
リーチ先生原田マハ読み終わったバーナード・リーチが来日からイギリスで工房「リーチ・ポタリー」を開くまでを描いた長編小説。民藝運動に深く関わる柳宗悦や濱田庄司といった実在の偉人たちが登場し、リアルな熱量を持って語り合い、作陶する姿にはワクワクしました。 主人公であるリーチの助手・沖亀之助は架空の人物とのことですが、著者の圧倒的な筆力で史実とフィクションがシームレスに混ざり合い、すべてが真実のように思えるほど。 元々「民藝」に関心があったことと、実在する地方を舞台にしたローカル小説を読みたいと思っていたところ、本作に出会いました。柳宗悦が居を構え、かつリーチが窯を開いた「我孫子」という身近な土地が舞台になっていることにも強く惹かれました。我孫子にある「三樹荘」跡地について調べ、訪問の計画を練っているところです。 実は読む前からSNSで結末をなんとなく知ってしまっていたため、ページが残り少なくなるにつれて切ない気持ちが募りました。 ただの歴史小説にとどまらず、まちづくりや民藝という世界への入り口になるような、多くの可能性に満ちた一冊でした。 - 2026年5月2日
- 2026年4月21日
リーチ先生原田マハ読み始めた『成瀬は天下を取りにいく』を読んでローカル小説っていいなと思い、次に読む本を選びました。 柳宗悦や河井寛次郎たちが冒頭から登場して語り合っている姿に、現代に偉人が立ち現れたかのような感覚になってテンションが上がります。 - 2026年4月19日
百冊で耕す近藤康太郎読み終わったreadsで紹介されていて、興味を持って読んだ。 自分の正典と呼べるような100冊を集めた本棚をつくるために、本物の読書術についてというテーマで語られる様々な読書のあり方。最後には諳んじられるくらいになり、100冊の本すら要らなくなる状態を目指す。 各章の最後の言葉が美しい。理屈っぽくなく、短い言葉で簡潔に語る。読書家の言葉とはこうあるべきか。 同じ本を第三言語まで一文字ずつ辞書を引きながら読むストイックさもありつつ、ただ読むだけでもいい、理解できていなくてもいいという寛容さもあって救われる。 本を読む人をこれでもかと褒めちぎり、勇気付けてくれた。こんな形の読書もあるのだと発見することが出来た。まずは、朝起きてすぐに、まどろみの中で15分本を読むことを実践したいと思う。 - 2026年4月12日
成瀬は天下を取りにいく宮島未奈読み終わった成瀬は破天荒である。 『うたうおばけ』から続けて読んだせいか、破天荒な女性という点で、成瀬がくどうれいんと重なって見えた。 周りに流されず自分を持っている。周りの意見や周囲の視線は気にしない。いい意味でも悪い意味でも。 そんな成瀬に憧れもするし、これは真似できないと諦めに近い畏敬の念を抱いたりもする。 ローカル小説という点でも面白い。ミシガンやよりみちぱんなど、実在するお店やスポットが多数登場して、全く接点のなかった大津市に親しみを覚えてしまっている。ローカル小説の金字塔であり、大津市にはそれなりの経済効果があったんじゃないだろうか。 - 2026年4月7日
- 2026年4月5日
日記をつけて何になる?蟹の親子気になる - 2026年4月4日
うたうおばけくどうれいん読み終わった日記の練習に続いて、2冊目のくどうれいん。彼女も、彼女の周りも破天荒過ぎる。 どうしたらこんなにも波乱で、美しい言葉で語られる人生になるのだろうか。 「玲音はハッとしたときに『ハッ』って声出るよね」と書かれたあとがきを読んで、妻と一緒だ!と気付き、彼女を魅力的に感じる理由が分かった気がする。 こんなにハッとする瞬間は、誰にでもあるものなのだろうか?自分ももっと身近な生活のことごとにハッとしたい。 - 2026年3月31日
- 2026年3月24日
独学大全読書猿読んでる途中まで読んでいたものを再び読み始めた。 独学は、誰にも強制されない自由な学び。 学ぶことは容易いが、学び続けることは難しい。 またこの本に戻ってこれたということは、学び続けられているということ。 - 2026年3月21日
- 2026年3月15日
夜のピクニック恩田陸読み終わったずっと前から表紙が妙に印象に残っていた本。 高校生が夜通し歩く話。 もっと早くにこの本に出会っていたら良かったなと思う。 けれど、そう思えるのも今読んでいるからであって、高校生や大学生の時に読んでいたら、ふーんで終わってしまったかもしれない。 こんな青春が自分にもあったなと。懐かしく思い返す。 読んでいて脚が筋肉痛になったような気分に。 並んで一緒に歩く。ただそれだけのことなのに、不思議だね。たったそれだけのとがこんなに難しくて、こんなに凄いことだったなんてp414 - 2026年3月10日
さみしい夜にはペンを持てならの,古賀史健読み終わった中学生向けに、書くことで自分と対話をしていく方法を伝える本。 タコのタコジローを主人公に、ヤドカリのおじさんから日記の書き方を教わる物語仕立て。 タコジローの成長と共に、一緒に日記の書き方を学ぶことができる。 何より中学生向けだから、読みやすい。 この本では、言葉に出来ていない自分の気持ちを言語化するために、日記を書く。 「日記には出来事ではなく、考えたことを書く」 同じ日記でも、古賀及子さんの「感想を禁止して観察した事実のみを書く」日記観とは正反対だ。 しかし「日記には一瞬の出来事を書く」ことやメモの取り方など、どちらも同じような方法論に行き着く。 日記を通じて、自身を俯瞰して見られるメタ認知を得るというのも一緒だ。スタンスは違えど、大切なことは変わらない。 かくも日記とは様々なアプローチや書き方がある。日記はとても個人的なもので、どう書いているか語られることは少ない。同じ「日記」と言っても、中身は人によってだいぶ違う。 そんな中、タコジローの日記の書き方は僕にあっているみたいだ。 日記は自分というダンジョンにもぐるための道具。毎日日記を付ける度に、自分のダンジョンのステージを攻略していくようなもの。 日記を続けていると、そのうちに日記に別の自分という人格が立ち上がってきて、続きが読みたいから日記を書くようになるらしい。 本当だろうか?まだ僕にはその日は来ていないので、もう少し日記を書き続けてみたい。 この本を読み、昔の日記を捨ててしまったことを今とても後悔している。あの時の何気なく書いていた日記は、今価値のあるものになっていたはずだ。同じものを書くことはもうできない。 今、日記を書いている人がいれば、大切にとっておいてください。いつか読み返した時に、すごく価値があるものになっているから。 そんなことを考えた本でした。 - 2026年3月9日
- 2026年2月28日
美しき愚かものたちのタブロー原田マハ読み終わった素敵な絵が飾ってあるカフェのオーナーから「原田マハならこの本が最高傑作!」と紹介してもらった本。 「日本人の若者に、本物の西洋美術が見られる美術館をつくりたい」と、西洋美術コレクターとなった松方幸次郎をめぐる物語。松方の死後、戦時中に敵国資産としてフランスに徴収されてしまったコレクションの返還交渉と、生前の松方のコレクター時代の話が入り混じる。 1章ずつ噛み締めらながら、ゆっくり読み進めた。 コルビジェの設計した国立西洋美術館は、このコレクションのために出来たと知った。 建築に至るまでに、こんな大変なドラマがあったのか。 松方さんの意志に共鳴して、時代を超えてこれほど多くの人が、国を動かした。 そうした想いを知ると、本書で挙げられた絵画にも俄然興味が出てきます。 今美術館に行きたくて仕方がないです。 - 2026年2月18日
- 2026年2月18日
読み終わった倉下さんの本は小手先のテクニックではなく、原理を丁寧に考えているから好きだ。 何をAIにやってもらい、何を自分の仕事と考えるかという視点が学びになった。 倉下さんは文筆家、つまり文章を書くのが仕事だ。しかし、倉下さんの仕事は「文章を書くこと」ではなく、「どんな文章が自分にとって面白いか判断をすること」だと述べていた。そのような考えでいけば、生成AIも自分で書くことも手段の違いであって、手書きかパソコンかの違いと変わらない。 これまで自分の仕事だったものの多くがAIにお願いする仕事になる。残るのは本当の意味で自分にしかできない仕事。 元々ライフハックには、「機械」の力を借りて、人間が不得意なことをサポートしてもらい、人生を豊かにしてもらおうとというコンセプトがあったのではないかと述べている。生成AIを使うことでライフハックはより個人的、実践的になり、本来の意味に立ち返っているのではと感じました。
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