
amy
@note_1581
2025年4月26日

桜の下で待っている
彩瀬まる
読み終わった
感想
『嵐をこえて会いに行く』が今年の1月に刊行され、とてもよかったので、同じ作家が10年前に、同じく東北新幹線を舞台に描いた『桜の下で待っている』も読んでみることにした。
やっぱり彩瀬まるさん、好きだなあ~~~~…。登場人物の内面の繊細さが、自分とすごく波長が合うというか。
他人は、どれだけ親しい関係でも変えることはできないし、家族や親友、恋人といった親密な関係性でも、知らない部分や見えていない側面があるのは当たり前で、それをうまく受け止めきれないときもある。
そういうやるせなさや、切りたくても切れない縁、密な関係のなかで自分に植え付けられてしまったもの――そうしたものを抱えながら、強制的ではない、ゆるやかな希望を抱かせてくれる作品が多いのが本当に好き。たぶんずっと好きな作家だと思う。



