
ハム
@unia
2025年4月29日

裸のネアンデルタール人
リュドヴィック・スリマック,
野村真依子
読み終わった
めちゃくちゃ面白い。
ネアンデルタール人を我々と同じ人間だったとするのは偏見であり科学的観点から見れば嘘であるという切り口に痺れる。
一般的に流布してるネアンデルタール人のイメージはかれらの芸術や記号の意味を、私たちの社会が規定し閉じ込めた偏狭な定義のなかに探し求めてしまった結果であるとするのも様々な例から説得力がある。
ホモ・サピエンスは差異をとにかく嫌うため、自分たちと近いであろう存在に対して無意識に自分たちと同じような種であると思い込み、想像や幻影といった視線を投げかけている。
これだけ科学が発展しても結局は人間中心に物事を考えていくことの弊害がネアンデルタール人を二度殺した。
もしこの先に宇宙人やAIの反乱があったとき、人類はありのままに物事を捉えることはできるのだろうか。
できないならば分かり合えないままに拒絶する進歩のない歴史を繰り返してしまうのか。
ネアンデルタール人を通してこうした大きな問いに向き合える刺激的な本でした。


