いるかれもん "日本の公立図書館の所蔵" 2025年5月1日

日本の公立図書館の所蔵
タイトル通り、日本の公立図書館の蔵書の実態について量的に研究した成果がまとめられている一冊。多分他に類書はないのでは? 感想は、箇条書きですが… * 図書館の蔵書について、「需要」と「質」の2つの要素で考えるという観点を得られただけでも良かった。 * もっと統計をちゃんと勉強しよう * 一方、図書館情報学の量的研究手法に触れられて良かった。 * 昔からの出版社の本(というよりも岩波書店の本)が所蔵されやすいって面白かった * 著者も指摘している通り、出版社のブランドとかで選書するのはたしかにコストはかからないけどやっぱり図書館員が中身を見て選書すべきと思う。書評の活用はかのうせいがありそう(ただ、書評が新聞に載る書籍なんてごく一部であり効果は限定的?) * 内容は面白いけど、かなり専門家向けなので、もうすこしかみくだいて、かつ、図書館の選書のあり方についての議論を深めて新書みたいにして販売してほしいと思った。図書館に関する一般書はちょくちょくあるけど、図書館史かサービス方面の本が多い印象。図書館の根っこにある蔵書構築をメインテーマとした新書とか面白いと思うけどなぁ
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