Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
いるかれもん
いるかれもん
いるかれもん
@reads-dolphin
使い方悩み中。小説よりもノンフィクションやエッセイの方が読む割合としては多い。図書館で働いてます。 興味 : 自然科学、図書館情報学、ケア
  • 2025年8月26日
    明るい部屋新装
    明るい部屋新装
    ちょっと前から気になっていて読んだけれど難しかった。。。 もう少し落ち着いて読み直したい。 ただ、部分部分とても納得がいく記述があって、特に写真の本質として提示された「それは=かつて=あった」ということはかなり強固な考えだと思うし、そうした強固な考えを丁寧に見出していくという展開は私が好きなタイプの本。わかっていないかもしれないけれど。写真論と現象学を学んでから再挑戦したい。
  • 2025年8月24日
    日本の統治構造
    読みやすいし面白いけど、民主党政権誕生前の本。今の状況まで踏まえたアップデート版をぜひ呼んでみたい。まだ整理しきれていない。 今まで社会科学の本はあまり手にしてなかったけれど公務員になったし基礎教養として一通り知っておきたい。
  • 2025年8月12日
    他者といる技法 ――コミュニケーションの社会学 (ちくま学芸文庫)
    「私は「病理」や「弱者」を生む「社会」のなかにいて居心地の良さも悪さも両方感じており、その「社会」から「私」をぽっかり抜いて私がいない「社会」を問うというふるまいが、ひとつには、「私」と「社会」の絡み合った関係を誠実に問うておらず、もうひとつには、それを問わないことには、私がいま苦しんいる微妙な苦しみにとってなんら有効な答えが得られない、このふたつのことをよく知っているのだ。  「改革者」でも「弱者」でもない立場にいる人々に有効な「社会学」。私は、このような立場から出発する「社会」への問いを構想しなければならないと考える。「社会」から利益も違和よ受け取っている人々の現実を切り捨ててしまわないような問い。そのような立場の人々が感じる違和(と利益)をていねいに言葉にするような問い。」 自分が疑問に思っていたことを、とても鋭くストレートに言語化されてしまった。私にとってこの問題は雲を掴むようなものであるけれど、それを丁寧に、時に鋭く掬い取ってくれるような期待感がある。にしてもカッコで囲まれた言葉が多い。この一つ一つをこれから疑っていくのかと思うと、なかなか熱い展開になりそうな予感。読み応えありそう。読み進めるの楽しみ。
  • 2025年8月8日
    こんなとき私はどうしてきたか
    中井久夫2冊目。『治療文化論』よりはずっとわかりやすかった。病院での研修の講義録ということで、また文章の雰囲気とか『治療文化論』とは大きく違った気がする。内容もタイトルの通り、著者自身の経験を語るような形だった。書かれていることがかなり具体的。暴力を振るう患者の抑え方とか、壁の色とか、流す音楽とか…この本読んでパレストリーナを聞いたりした笑。相変わらず、語りに、なんていうんだろう、「ぬめり」みたいなものを感じた。掴めそうで掴めないような、でも、別に悪い心地じゃないんだよね。あと、大切なことはやっぱり小さい字で書かれている。中井久夫はまだ2冊目だけど、なんかもっと味わえるようになりたいなとか思ったりする。
  • 2025年8月3日
    治療文化論
    治療文化論
    なんとか一通り読んだけどまぁ難しい…(5回目くらいの挑戦) 難しかった要因を考えてみると…、私の人文科学への基礎知識の不足、日常的にあまりみらことがない単語が多いなど考えられるけれど、何よりも読んでいて全体の構成が全く見えずどこに連れていかれるのかわからない感じ、そしてなんの前触れもなくいきなり話が飛んだりするところなのかなぁと思う。あとがきとか読むとどうやら中井先生の著作の特徴らしい(本人も、教科書とか書くの向いてないと言っている)。でも逆にこういう癖のある本も悠々と読みこなして楽しめたらいいなぁとも思う。ちまちまゆっくり読み返そうかな…他の中井先生の著作を読んでから再挑戦した方が良さそう
  • 2025年7月29日
    治療文化論
    治療文化論
    多分5回目くらいの挑戦だけど相変わらずムズカシイ…
  • 2025年7月22日
    「論理的思考」の文化的基盤
    同著者の新書『論理的思考とは何か』を読み興味を持ったため図書館で予約して借り出してきた(初めて予約で2、3ヶ月待ったかも知れない。) 本書の主要な内容は新書の方にも書かれていたような印象。でも、やはり専門書であり一つの研究書としてまとめられている。そのため前提となる社会学の概念の説明から、研究手法等についてもかなり詳述されている印象。この部分は、本書のメインとなる部分ではないともうが、社会学の専門書を初めて読んだ私にとっては新鮮な内容だった(でも、急いで読んだのでここは読み直してから図書館に返却したいところ。)また、新書の方が、異なる論理的思考(多元的思考)の方法を使いこなすことが重要であるというメッセージがわかりやすく、前面に押し出されていた印象がある。一方、内容面で新書には書かれていないものは各国の歴史の語り方が推論の型に結びついているという部分である。ここも、読み飛ばしてしまっている気もするので読み直したい。 本書の最後の方にも書かれていたが、この本の重要なポイントは、異なる論理的思考の型を価値目的-技術目的, 体型知-経験知の2つの座標軸からなる4象限に位置付けて整理したことにあると思う。本書や新書が主張するようにこれらの異なる思考の型を身につけていきたいと思っているところだが、その具体的な方法等についてはいずれの本も詳しく示されてはいないという印象であり、これからの研究の成果やその発信に期待したい。
  • 2025年7月15日
    子どものための精神医学
    (また書き直すかもしれないけれど、読み終わった直後の気持ちをそのままぶつけて書いてみる) 途中図書館から借りた本を読んだりしてたので読み始めてからだいぶ時間が経ってしまった。また、レビューは詳しく書きたい。宣言通り素手で読める一冊。今まで他の本で読んだこともトピックも多いけれど新鮮な気持ちで読めた。おそらく、子どもの発達の全体像を示し、その中での各精神障害の位置付けを示しながら書かれるという構成と、みずみずしい文章のおかげだと思う。「関係の発達」と「認識の発達」の2次元平面で子どもの発達を考えるという、その考え方を知れただけでも十分な価値がある。 あと、発達におけるマザリングの役割についてとても面白かった。乳幼児の表情は、実は何か感情の表れではないけれど、周囲の大人がそこに感情を見出すことで子ども時の情緒が発達するらしい。子どもの感情を大人が正しく読み取れているとか、実は勘違いとかそういうことではなくて、「子どもが喜んでいる」と直感し、それに応答することが大切というのはなかなか示唆的。実は直感で素直に反応するって大切なのかもね。 他にも社会性の話などについても目から鱗だった。 専門書で、ページ数は460ページと、なかなか分厚くて手を出そうとは思えないかも知れないけれど、読みやすくて、面白いこと間違いない。間違いなく名著だと思う。 是非是非多くの人の読んでほしい。読み継がれてほしい。私もまた読み返したい。
  • 2025年7月12日
    性格診断ブームを問う
    インターネットなどで気軽に受けることができる、性格診断(特にMBTI理論という理論に裏付けられていると言われている16 Personalitiesを中心に)の危うさについて、パーソナリティ心理学の研究者が書いた一冊。第1章は本家MBTI理論を紹介した上で16 Personalitiesがそれによる診断とは別物であることを紹介し、第2章ではなぜそれを楽しいと感じるのかについて解説していない。  しかし、本書の特徴は最後の第3章にある気がする。本章では、その楽しさを疑うということをしている。私自身もなんだかんだ16 personalities受けたことあるし、そういう話を楽しいと思うことがある。でもその上で「まぁ、話題になれば良い」とか「一つの参考に」みたいに、「そこまで信じていませんよ」みたいな言葉の保険をかけながら楽しんでいた。ただ、正直、そうやって言葉の保険をかけておけば良いやみたいに思っていた。しかし、果たして自分は何に言葉の保険をかけているのかハッキリしていなかったと思う。  さて、本章にはこんな一節がある。 「性格診断というものは、そこまで絶対的なものではないからこそ、楽しむことができるということになります。確かに、「遊び程度」で楽しむことは可能でしょう。しかし一方で、ここまでに説明したように「楽しいのはなぜか」を少し考えてほしいのです。その楽しみの中に、曖昧な結果に対して同意を得て、自分が思っていることを確証し、そのうち重要な決定のよりどころにしてしまうようなプロセスは存在していないでしょうか。」(p.61) 本書の主張はこの一説に集約されている気がする。私自身、「楽しいのはなぜか」を考えることで、自分の中でブラックボックス化してしまっていた言葉の保険をもう少し明確なものにできる気がする。読み終えて思うのは、詰まるところ性格診断は都合のいい言い訳にしやすいから危ないのかなと納得している。  多分、性格診断ブームはこれからも続くと思うしそういう話題をしてしまうこともあると思う。でも、頭の中にこの本から学んだことを置いておいて、たまに取り出して振り返りながらほどほどに付き合うのが良いのかなと思う。  たびたび発信しているが、岩波ブックレットはどれも大体50ページくらいで2時間程度で読み終えることができる。内容も読みやすくて、新書に不慣れな人や、中高生にもぜひお勧めしたい。本書もその一つであり、ぜひ興味を持った方は気軽に手にしてほしい。最近本の値段も高騰しているけれど、本書は680円。多分ランチ一食より安いのでは?笑。是非是非お勧めです。
  • 2025年7月11日
    子どものための精神医学
    本当は読み終わったらレビューとか書こうと思っていたけど、忘れないうちに書けるところ書いておこう笑 子どもの発達について大学の講義もとったりしてて何度か勉強したことがあったけれど、これは今まで読んだどの本よりも面白いしわかりやすいし、スッキリしている。400ページを越えるなかなか分厚い本ではある(まだ200ページくらいしか読めていない)けれどグイグイ読み進められる。他の多くの本はおそらく「自閉症」とか「学習障害」とかみたいに病名ごとに解説されていく形式だと思われるが、この本は全然違う。まず、子どもの発達について「認識の発達」と「関係の発達」という2つの軸を張り、この2次元空間の位置から様々な子どもの精神障害を論じていく。だから、多様な話題を扱いつつもスッキリと理解できる(気がしている)。この考え方を知ることができただけでも十分価値があったと思う。もし興味ある人は是非読んでみてほしい。
  • 2025年7月10日
    「好き」を言語化する技術
    文章の書き方とか、言語化について書かれた本の感想とか書くのって緊張しますね。でも、こういう本の感想とかを魅力的に発信したいと思って手に取った。  著者は「好き」を言語化するために必要なのは語彙力ではなくて、細分化であると主張しており、その方法が書かれている。細分化とは、「好き」「ヤバい」といった感情について「なぜ?」「どこが?」などといった形で掘り下げていくこと。その方法が体系的に整理されており(たとえば、「好き」であればそれは共感なのか驚きなのか、共感であれば今までの体験や好きなものとの共通点は何か、驚きであれば何が新しかったのかなどなど…)、それがこの本全体の筋だと思う。意外と書かれていることは私自身が日頃意識しているようなものも多く「実は私は良い線いってたのでは!?」と自己肯定感が上がった。それをここまで整理して提示できるのは、著者が書くことに対して真摯に向き合ってきた結果なのかなと思う。一方、「良い線いってる」はずなのに自分でも納得のいく感想とかを書けないのは、「早く読書メーターに登録して、冊数とページ数を増やしたい!」という気持ちで焦ってしまい、確認含め疎かになっているからだ自覚した。なんだかんだ私も数字に踊らされる人間である。本を読むことと同じくらい、自分が書くことも楽しんでいけたらいいなとも思った。  あと、一つ印象に残ったのは、作品全体について感想を書かなくても良い、と書いてくれたこと。これはとても救われた。私は本のレビューを書くとき、どうしても全体の内容について書こうとして、結局途中で挫折して中途半端な(ダラダラ書いてあるけど自分が本当に強く感じた部分についてはサラッとしか書かれていないような)レビューになってしまっている気がしていたのだけれども、「別に書きたい部分を書けばいいのか」と安心させられた笑  そして今回内容ではない部分についてもこの本を読んで感心したことがあった。本のレイアウトについて。重要な部分が太字になっていたり、必要に応じて箇条書きで書かれていたりする。そのためパッと紙面を見ただけで要点がわかり、「ここは流し読みしてもいいかな」とか「ここはメモしよう」という判断がしやすかった。これは紙面の作り方の工夫もあるが、著者の本の構成や文章への工夫の賜物だと思う。また、奥付けには見たこともない数の人の名前が書かれている。普通奥付けといえば、著者、出版者、出版年月日とかくらいしか書かれていないがこの本に携わった人全員の名前が書かれているのではないかというくらいクレジットが細かく書かれている。(一冊の本を作るためにはこれだけの人の手がかかっているのかと改めて思わされる。)こういう情報量の多い奥付けは図書館員的には結構テンションが上がる笑。ぜひこの文化は他の出版社にも広がってほしいし、書誌データにも反映してほしい。
  • 2025年7月1日
    皮膚、人間のすべてを語る
    皮膚、人間のすべてを語る
    最近痒みに悩まされていたりして、皮膚に興味を持っていたところ図書館で見かけて借りてきた。皮膚の複雑な機能から、心理•社会との関わりなどについても詳しく書かれている。一方で、医学に詳しくない人でもわかりやすいように書かれていて驚かされた。皮膚の話を読んでいるはずなのに身体全体のことについて、さらには社会との関わり、心理などについてまで話題は広がっており、皮膚が保つ複雑で多様な機能を思い知らされた一冊。図書館で借りてきたけど買ってきてもいいかもしれない。 巻末に索引があるのもいいですね。 かなりおすすめの一冊
  • 2025年6月19日
    安全に狂う方法
    アディクションについて、よく、何かに依存しているという表面的な現象よりもその背景にある根本的な悩みや困難を解決しなければならないと聞くけど、その部分に踏み込んだ本という印象。読んでいてハッとさせられることはたくさんあったけれど、一番逃れられないアディクションは「思考」であるというのはとても納得できるし、アディクションが誰にでも起こる自然な現象であることが理解できる。セクシュアルに関しては咀嚼しきれていない部分も多い。全体として、著者の経験や、周囲の人からの証言などを中心に構成されていてエッセイとしても良かった。
  • 2025年6月18日
    アリの放浪記 多様な個が生み出す驚くべき社会
    アリの放浪記 多様な個が生み出す驚くべき社会
    本屋で表紙に惹かれ、後日図書館で借りた一冊。元々フランスで出版されたアリについての本を日本語訳したもの。だいたい5,6ページくらいの短いアリのエピソードがたくさん収められている。調子いいときに読むと面白くて、疲れてるときに読むと途中で話が追えなくなるという少し難しめの本だった。そのため読み終わるのにずいぶん時間がかかってしまった。あと、できれば図表が欲しかった… 多分、元々昆虫に興味がある人であればスラスラ楽しく読めるのかなと思う。私はまた機会があれば読み直そうかなという感じだった。
  • 2025年5月30日
    傷のあわい
    傷のあわい
    宮地先生の新しい文庫新刊。 1989年から1990年にボストン在住の日本人を対象に行われたメンタルヘルスに関するインタビューをもとに書かれたエスのグラフィー。インタビューは研究目的であり、その成果はパンフレットにもなったそうだけど、研究という枠からはこぼれ落ちてしまった、その人たちの物語が書かれている。 概ねエッセイ集と言っていいと思う。『傷を愛せるか』同様に、著者の研究者としての冷静でフェアな視点が保たれつつ、自身の心情や、インタビューをしている人の描写はとても素直でクリア。極めて平易な言葉で穏やかに語られて、胸にすっと馴染む文章。相変わらず私にとっては憧れる文章。 本書はもともと2002年に刊行された単行本を文庫化したものであるが、インタビューは1989年から1990年と今から35年前に行われている。しかし、その時間の流れはあまり感じない。それだけ、私たちの心って本質的には変わらない。なんなら、ここに書かれているのはボストンに渡った人たちの物語であるが、そうした背景も通り越して、日本で過ごす私たちにとっても深く染み入る。それだけ、心の本質みたいなものを描写しているのかなと思う。 文庫版で230ページ。スマホの代わりにズボンのポケットに入れてても収まりがいい。日常的に持ち運んでたまに読み返したい一冊。
  • 2025年5月27日
    火山のふもとで
    ゆったりとした時間の流れの中にある、登場人物の心情や周囲の環境を丁寧に描いている。じわじわと物語世界に自分の心も浸っていった。ゆっくりと読み進めたくなる魅力的な作品。 登場する建築についてもディテールまで細かく書かれていて、その丁寧な書き口が美しい。とにかく美しい 建築の魅力を今まであまりよくわからなかったが、この本を通して興味を持った。 こいう本をいつまでも楽しみたい、そんな心余裕を持っていたいと思う。
  • 2025年5月19日
    気象予報と防災―予報官の道 (中公新書)
    個人的には痒い所に手が届く、とにかくいい本。気象学そのものというよりは、気象予報、もっと言えば、気象庁の予報業務、予報官の仕事について書かれた本。天気予報で聞くあんな言葉こんな言葉の背景、予報の難しさなどなど…. 著者の実感と思いがこもった一冊、少しエッセイっぽさもあるかも。 特に最終章は実際に著者が予報官として災害対応に直接当たった経験を交えながら気象庁が発表する警報、注意報のあり方などについて考察されていおり、読み応えがあった。 わたしはもともと気候システム科学を研究しており、気象学にも関心があった。ただ、それはあくまでも気象現象そのものの理解に興味があるだけであって防災への応用についてはさほど関心を持っていなかったけれど、関心を持った。 他に類書を読んだことがない一冊。
  • 2025年5月16日
    グラスホッパー (角川文庫)
    普段あまり読まないタイプの小説で、登場人物が多く最初は読みにくかったけど後半はとても楽しく読めた。読後の余韻がなんとも言えない心地よさ。
  • 2025年5月8日
    雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら
    東畑さんの本は「居るのは辛いよ」「ふつうの相談」の2冊を読んだけれど、そこで感じた東畑さんらしさをこの本でも感じた。この本の中で一番具体的な手法が書かれているのは4日目のおせっかいの方法だと思うけれど、心理学の本なのに、生活のお節介に大切にするのが東畑さんらしいのかなって思った。ある意味、心理学の本だと思って読んでいるとすこし期待はずれと感じるポイントでもあるかもしれないけれど、「難しいこと考えずにまずは普通のサポートをすればいい」と思うとそれはそれでなんか気が楽になる笑。 一方、そうした普通のサポートができる関係って今は限られているなとも思う。ネット上で色々な人と繋がることができるけれど、直接会わない限りそうした生活のサポートとかは難しい。直接会う関係って代え難いと改めて思った。 後半の読書案内もありがたいですね。 消化不良気味なところもあるのでまた読み返そうかな。
  • 2025年5月5日
    モンスーンの世界
    モンスーンの影響下にあるアジア地域(モンスーンアジア)の風土から経済的な発展、これからの持続可能性などについて、モンスーンの理学的メカニズムから社会経済的側面にまでまとめられた一冊。著者の安成先生のお名前は存じ上げていたが、ご著書を読んだのは初めて。よく一人の著者がここまで書けるなと思わされた。1章から4章までの前半では、アジアモンスーンのメカニズムについて気象学、気候システム科学的側面から(私にとってはとても)わかりやすくまとめられている。大学院で気候科学やっていたのにモンスーンについてあまりちゃんと勉強してこなかったなと痛感させられると同時に目から鱗、痒いところに手が届く明快な解説。「あ、そうやって考えればいいんだ」みたいなモンスーンに対して抱いていたモヤモヤが晴れていく快感を味わった。気象学とかに興味ある方は、ぶっちゃけ前半部分だけでも十分読む価値あると思う。後半は不慣れな分野だったけど、高校の時もっと地理の授業ちゃんと受けておけば良かったなと思わされた苦笑。そういえば家に安成先生が書いた教科書あったけどちゃんと通しで読まないまま院を出てしまった。次はそれを読みましょうかね。 細かいけど5章の生物圏との相互作用はびっくりした。植生ってあんなに水収支に影響するんだ…日本人の感覚だと、「大気中の水蒸気なんて海からでしょどうせ」とか思ってたけど、いやそうとも限らないのね
読み込み中...