roiban "中継ステーション〔新訳版〕" 2025年5月1日

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2025年5月1日
中継ステーション〔新訳版〕
中継ステーション〔新訳版〕
クリフォード・D・シマック,
山田順子
良かった…しみじみ。/1964年。ウィスコンシン州の田舎にぽつんと建つ一軒家は、銀河中に張り巡らされたネットワークの「中継ステーション」で、様々な種族の旅行者が実体化しては去っていく。唯一の住人であるイーノックは南北戦争を生き延びて今はここの管理者として過ごしていた。長命を与えられた彼は、1世紀近くの間ここで平穏無事に仕事を務めていたが、時は冷戦の最中、新聞で伝わる世界情勢には暗雲が垂れ込めており…。/イーノックと人類文明との微かな繋がりは郵便局員や聾の少女との交流、日課の散策。一方、日誌に記録されるのは異星文明の旅行者との時に穏やかで刺激的な交流。どちらの側にも属しきらない、半ば隠遁者のような生活を送る彼の目に映る事物の数々が何とも味わい深い。
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