
りなっこ
@rinakko
2025年5月2日

シェイクスピア全集 (4) 夏の夜の夢・間違いの喜劇 (ちくま文庫)
W.シェイクスピア,
William Shakespeare,
松岡和子
読み終わった
再々読。執筆順を意識しながら読み返しているのだが、このふたつの作品が書かれた時期は少し離れていて、「間違いの喜劇」がフリー時代で「夏の夜の夢」は大臣一座時代のもの。
互いの存在を知らない二組の双子が巻き起こす混乱からの、長い別離を経た家族が再会を果たす「間違いの喜劇」。アイデンティティが揺らぎ狂気と夢の境界をさ迷うようなワルプルギスの夜(五月祭)の恋人たちが、愛を取り戻す顛末「夏の夜の夢」。後者は脂が乗り始めてきた頃の傑作であることがよくわかるし、私は前者のわちゃわちゃ感も好きだ(まさに“ややこしや!”)。

