
あんどん書房
@andn
2025年5月3日

起立、気をつけ、今から本屋を始めます。
船張真太郎
読み終わった
7月、名古屋にオープンする個人書店「ブタコヤブックス」店主による書店開業エッセイ&日記集。
小学校教諭から書店主への転職ということで、こういう異業種転職エッセイは面白いこと間違いなしなので手に取った一冊である。
文庫サイズ、表紙はレザックの赤ということで絶妙に「連絡帳」感もあり、内容とマッチしている。
開業に向けた日記と、教員や親として視点から綴られる日常的なエッセイが交互に綴られるのは、物件探しが二度白紙になったゆえの構成。書店開業のリアルも伝わってくる。
特にエッセイのパートは、ユーモアと感動のバランスが絶妙だった。そして、謎の安定感がある。読んでて不安にならない。この人なら大丈夫そう!っていう。
教師という職業の印象もあると思うけど、父親としてお子さんに向ける温かい目線とか、人間としてすごく信頼できる方だと思った。話したことないけど勝手に。
この読み応えは平民金子さんとかに近いものを感じる。




