
ハム
@unia
2025年5月4日

「痛み」とは何か
牛田享宏
読み終わった
「痛み」についての解像度が上がればと思い手に取った。
〈過去の体験や、痛みが起こるきっかけとなった出来事の性質などによって、苦しみの感じ方は大きく変わってしまう。
記憶と結びついた「痛み」は検査などで実在しなくても脳の中に痛みとして実在してしまう。〉
痛みは人生を通して経験していくものという認識があると知った。
子どもの時に経験した痛みに対して親が取る反応により痛みの感じ方が変わっていくなら、転んだときに過保護になるのも放置するのもその子の性質においてどちらが適切か難しいし、テーマとはずれるが子育ての正解のなさを思うところ。
〈痛がったり泣いたりする行動はしばしば周囲の行動を変容させる手段として使われている側面もあるわけで、周囲の人の反応が、痛みを訴える患者さんの行動を助長することもある。〉
これはなかなか怖い。
痛いと言う→周囲が優しくなる→さらに痛いと言う→周囲がもっと気遣ってくれる
そんなつもりはないのに双方の無意識がこうした痛みの悪循環にはめてしまう可能性がある。
脳の反応とされるからだましだましという対応は悪くないアプローチだというのも面白い。
確かに痛みに悩まされつつもどこか諦め、受け入れることで緩和されることあるよなと思う。



