
May
@May_05
2025年5月4日

さみしい夜のページをめくれ
ならの,
古賀史健
読み終わった
前作のヤドカリおじさん同様、ヒトデの占い師は、主人公たちの話にじっくり時間をかけて耳を傾け、一緒に考え、わかりやすい言葉で答えてくれる。
率直に、こういう大人に出会えることをうらやましく思った。
これは、いつか自分も誰かにとっての「ヒトデの占い師」になるための、大人向けの参考書でもある。
この本の主人公と同じ年頃のころ、私も同じように「なんで勉強しないといけないのか」と思っていた。
自力でその疑問に答えを出せず、そのくせそこまで真剣に考えることもせず、42歳のオバサンになった今、なんとなくだった目的と意味の輪郭線が、ようやくくっきりと見えたように思う。
私の頭の中では、ヒトデさんの声は美輪明宏さんで再生されていた。