amy "ふる" 2025年5月6日

amy
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@note_1581
2025年5月6日
ふる
ふる
西加奈子
西加奈子さんの『ふる』を読んだ。著者本人が書くことが難しかったと仰っていたが、私にとっても難しかったな~と思う。 生きることのぬくもりと、ままならなさが全編に渡ってぎゅうぎゅうに詰まっているし、今そばにある生は奇跡であることを描いた生きることへの慰めと讃歌的な内容だとは思うのだが、それが私になじまなかったのは私が反出生主義的な考えを持っているからだろうか…。 もしくは最近よく読むような作家さんとは別のチャンネルを西加奈子さんが持っていて、そこに合わせ損なったのか 話自体は少しファンタジックな要素もありつつ、すっきりとした文章とここぞというところで生々しく走る身体描写にぐっとくる。この本をもっと自分に引き寄せて読めたらなあと思う。死ねないから生きてる、というような感覚を持った私みたいな人間では、この本の良さをキャッチできていないのかもしれない…
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