
roiban
@roiban
2025年5月5日

週に一度クラスメイトを買う話 〜ふたりの時間、言い訳の五千円〜(1)
U35,
羽田宇佐
読み終わった
良かった。一日五千円を代価に何でも命令を聞くという契約を結ばされた「仙台」と、結ばせた「宮城」の2人の揺れ動く関係の話。構成はシンプルで、父子家庭と思しき宮城の家と学校を往復する形で、キャラクターも同級生数名しか絡まない。1話に置かれている(時系列的には最初ではない)、足を舐めさせるという命令を起点に、互いの境界線に関する認識が奇妙に動き出す。何か端々に口腔粘膜へのこだわりが感じられる。ところで「スクールカースト」ってなかなか怖い概念だと思うのだが、人物同士の関係や処世術の中で自然に使われているのを改めて見ると今風だな〜と感じる。