
ゆうき
@yuuki82
2025年5月8日

春のこわいもの
川上未映子
読み終わった
あの春に、自分にとっての幸せも正義も全部が間違っていて、根本を否定されたみたいなきもちになったことを思い出した。
悪意や人のイヤな部分が浮き彫りになり、でも気付かないふりをしながら、自分で自分だけが信じられるものに、なんとか縋りついてた。
ほんとに、何か起きても、誰にも見つけてもらえなかった。
もしかしたら、今もまだ全部が消えないし、戻らないでいて、あのこわかったものばかりが残っている世界を生き続けていくのかもしれない。教えられたあの春をずっと背負って。