辻井凌 "バチカン近現代史" 2025年5月8日

辻井凌
辻井凌
@nega9_clecle
2025年5月8日
バチカン近現代史
近現代史を学んでいると「反共」が持つ力に驚かされる。1993年生まれの自分はソ連が崩壊したあとに生まれた。だから共産主義の脅威といわれてもピンとこない面がある。カトリックの総本山であるバチカンを動かしたのも「反共」の精神だ。ここでも反共!びっくりだ。  キリスト教と対立するものとしてイスラム教をイメージする人もいるかもしれないが、バチカンの考えは違う。イスラム教は考え方は違えども、神を信じる者として信用できる。本当の敵は無神論につながり得る共産主義だ。反共のためなら融和ができる。イスラム教とも手を組める。共産主義から当時の人々が何を感じたのか、何を不気味に思ったのか知りたい。  「反共」の必要性が薄れた今、バチカンは何を軸にして世界とつながっていくのだろうか。ローマ教皇を頂点とした組織が整っているからこそ、バチカンは世界に影響力を持ち、時には仲介者としての役割を担うことができる。次のコンクラーベが楽しみだ。
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