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@usastreet
2025年5月16日

ヨーロッパ文学の読み方ー近代篇
沼野充義,
野崎歓
読んでる
放送大学
有名な作品を現代的なテーマ、または思想史的な視点で読んでいる印象。
例えば『ドン・キホーテ』のドン・キホーテとサンチョ・パンサの主従関係を超えた友情の成立には、ディアローグによる弁証法があった。その後2人の認識は逆転の方向に帰着していく。
『ロミオとジュリエット』は純愛悲劇ではなく、ヘイトを乗り越えるハイブリッドな愛を描くいている反ペトラルカな愛の物語(純粋は排他的であり、ハイブリッドこそ寛容の要)など。
面白いし刺激的だけど、理解するにはいろんな素養が必要になる気がしてなかなかハード。(5/10)
『ガリヴァー旅行記』とルソー『告白』の解説が秀逸で、簡単ではないが面白い。
英文学の先生は、同一化という視点で3作品を解説しているが、『ガリヴァー旅行記』が最も説得力があると感じた。しかし個性的な読みでエネルギーがすごい。(5/16)