かぜぎみ
@kzgm
2025年5月10日

告白 (中公文庫)
町田康
読み終わった
850pの長編。長かったが面白かった。
慶応に生まれた熊太郎の生まれから描かれる。熊太郎は、駒を回せば同年の人よりもうまく回せず、牛を引く手伝いをすれば川に落とし、何もうまくできなかった。
実際にあった事件をモチーフにした話で、最後はこの事件に繋がっていく。
それはそれとして、働きもせずだらしのない熊太郎に同情できない、、、
と思っていたのだが850pも一緒にいるものだから熊太郎と気持ちが重なってしまい読んでいる私も悔しい思いをした。
印象に残ったのは、熊太郎が皆に見下されていた理由を悟る場面。
私にも身に覚えがあり「そうか、、、」と納得してしまった。
