かちゃん "台湾の本音" 2025年3月6日

台湾の本音
台湾とえいば2019年にアジア初の同性婚を認める法律が施行されるなど、先進的で民主的なイメージを持っていたが、施行前に行われた世論調査では、法律施行に賛成の割合はわずか37.4%だったという事実に驚き。若年を支持層とする民進党が政権を握っていたからこそ、同性婚特別法が施行できたそう。 一方で日本は65%もの人が同性婚に賛成しているのに、同性婚に反対する立場を取り続けている自民党が政権を握り続けているため、法制化が実現しない。 「日本の若者たちは選挙に興味がない。その理由はどうせ自分の意見が通らないとあきらめているから、といわれます。でも、どうでしょう。あきらめているからこそ、政権は票田である老人層が喜ぶ政策ばかり取り入れて、若い世代の未来に希望が見えなくなる。この閉塞感を打ち消したいなら、選挙で願いを叶えるしかないのではないでしょうか。」という筆者の言葉が胸に響く。 また筆者によると、台湾のコロナ禍における対応の速さや、政権交代が起こりやすい点、東日本大震災の際に日本へ寄せられた巨額な義援金な背景には、「一つの関心ごとに対して突き進む、ワン・イシューの国」という台湾の特質があるという。歴史、文化、さまざまな角度から台湾を知ることができる良書。
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