yumaharada "子どものことを子どもにきく" 2025年5月11日

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@yumaharada
2025年5月11日
子どものことを子どもにきく
子どもが社会に馴染んでいく、馴染んでしまう、そのプロセスが著者のインタビューにより浮き彫りになっていく。一つひとつはその子どもにとっての超日常のことだけど、その超日常ともいえる日々がその人を構成し育んでいくんだなぁと改めて関心した。マイク・ミルズの「カモン カモン」をみてるような気持ちにもなる名著。本の中で覚えている幼少期の記憶についてインタビューしていて、自分自身と照らし合わせて考えてみても、確かに記憶は写真や自分の聞いた話が元となり頭の中で構成、または捏造されていて、社会性を帯びた思い出に近いなぁと考えていた。さらに頭の中を掘ってみて、脳の中から引き出してみると、一枚の絵のようなものではなく、周囲がぼやけた動的なイメージが、もしかしたら記憶のようなものなのかもしれない。僕は祖父が工房で仕事をしている風景だ。写真にも残っていないし、もう僕の頭の中にしか残っていないそんな空間。少しマイノリティ・リポート的な感覚でもある。高知市のyoiyoの中にあるフランクに書店で購入。
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