ししょまる "犬と生きる" 2025年5月11日

犬と生きる
生き物と暮らすって大変だけど、それでも愛おしくて素敵な時間が流れていたよなあ、と去年亡くなった猫のことを思い出しながら読む。 「わずか四か月しか生きていない三四郎の存在が、六十二年も生きたぼくの精神のくぐもりを浄化させてくれるのだから、頭が下がる。そして、この子を思う時にこぼれる笑みには、人間の心の病んだところから湧き上がる、相手を打ち負かそうとするアイロニーなど一切含まれておらず、一方で、子犬に導かれるこの無垢な幸福を無抵抗に受け止めてしまう自分が存在していたことを知ることも出来、思わず、感動している始末である。」
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