タイトルからは分かりにくいが、近現代の英文学を中心としたブックガイド。読書好きであれば、間違いなく面白いと感じるはず。 いわゆる「書評」をまとめたブックガイドも数多く出版されているが、この本はそうではなく、NHKラジオ英会話のテキストにおける連載をまとめたもの。「書評」だと、さわり以外のあらすじまで踏み込んだ内容は書けないと思うが、この本は全体的なあらすじまで踏み込んで解説してくれているので、読んでいて面白いし、個人的には、「読んでみたい！」と思わせてくれる力は「書評」よりもはるかに強い。 翻訳家である著者ならではの観点も数多く紹介されているので、翻訳自体に興味がある人はダブルで面白い。