ときしぐ "エリザベートと黄昏のハプスブ..." 2025年5月17日

ときしぐ
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@tokisig
2025年5月17日
エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国 姫君の世界史
当時の歴史と両親の生い立ちにも触れながらエリザベートの人生を振り返る内容だった。 ネトフリのエリザベートを見ているようだった。 前読んだ本では「幼少期は容姿が微妙だった」と記述されていたが、こちらの本では真逆の記述がされていた。一体どちらが正しいのか。 シシィが書いた詩がたくさん掲載されていて、彼女の本質に迫るような気持ちになった。 p57失恋し傷心のシシィの詩 「サイコロは振られた リヒャルトはもういない 弔いの鐘が聞こえてくる ああ 私を憐んでください 神様 小さな窓辺に ブロンドの巻き毛の少女が佇んでいる 幽霊でさえ心動かされるに違いない 彼女の胸に抱えた痛烈な悩みには」 失恋の悲しみと痛みが伝わってくる詩で、自身の失恋の経験を思い出した。 姑ゾフィーが悪者という印象がお芝居によってついてしまっていたが、この本を読んで随分ゾフィーの印象が変わった。よかれと思った彼女なりの気配りがエリザベートには届かなかったのだと悲しくなった。昔も誤解されてしまうとなかなか解くのは難しいものなのだと。
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