いるかれもん "気象予報と防災―予報官の道 ..." 2025年5月19日

気象予報と防災―予報官の道 (中公新書)
個人的には痒い所に手が届く、とにかくいい本。気象学そのものというよりは、気象予報、もっと言えば、気象庁の予報業務、予報官の仕事について書かれた本。天気予報で聞くあんな言葉こんな言葉の背景、予報の難しさなどなど…. 著者の実感と思いがこもった一冊、少しエッセイっぽさもあるかも。 特に最終章は実際に著者が予報官として災害対応に直接当たった経験を交えながら気象庁が発表する警報、注意報のあり方などについて考察されていおり、読み応えがあった。 わたしはもともと気候システム科学を研究しており、気象学にも関心があった。ただ、それはあくまでも気象現象そのものの理解に興味があるだけであって防災への応用についてはさほど関心を持っていなかったけれど、関心を持った。 他に類書を読んだことがない一冊。
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