
kasu.
@11uyksm
2025年5月19日

タスキメシ 五輪
額賀澪
読み終わった
借りてきた
タスキメシシリーズ、3作目-五輪-
「裏切られた後の景色も、そんなに、悪くないです。
裏切られた俺、結構、頑張ってます」
過去作の登場人物たちがぎゅぎゅっと出てきて、タスキメシシリーズを読んできた人なら所々で「あぁ🥲」となる今作。
千早と早馬や眞家兄弟の関係性も前作よりもずっと微笑ましいものになっていて、各々の成長を感じられた。
一、祈る者
選手村の食堂で焼き餃子が大人気。(P.100)
実際にそんな報道あったよなぁと思い出した。つい最近の出来事の様に思えるコロナ禍での東京オリンピック。こんな風に沢山の賛否と苦難と努力があって行われたのかと思うと今更感動。
努力は人を裏切るよ。ここぞというときに、裏切るよ。この男は、これから箱根駅伝の十区を走る千早に、そんな残酷な話をした。(P.148)
前作を思い出して涙。
「カッコいい社会人になったな、千早」(P.150)
前作を思うと良くここまでの関係性になれたなぁと涙。千早…大人になったね…。泣
ただヒントはあるんだ。彼はアスリートだ。〜…“HAKONE RUNNER”と言ってたんだ。(P.152)
ちょっとした伏線回収? これも本当に素敵な縁だった。
二、選ぶ者
陸上の世界から一歩外に出れば、「優勝できないチーム〜…」(P.185)
同じ世界にいる人なら凄さが分かっても、関係ない人達からしたら実業団なんてただの部活で、優勝以外の結果は認めて貰えない。よく知りもしないで、なんの結果も出していないと決めつけられてしまう虚しさ。
似たような事を言われた事があったので、私まで悔しくなった場面。
「左ハムが〜…」(P.198)
腿裏のことを「ハム」と呼ぶ懐かしさ。この一言でエモさが爆発。スポーツやってる人の中でも陸上の人は特にこの言葉を使う印象。肉離れを「肉った」と言っていたのは私の母校だけかな。笑

