

kasu.
@11uyksm
読了本の記録...✍️
- 2026年4月7日
リターン五十嵐貴久借りてきた読み終わった単行本リカシリーズ2作目📕 このシリーズは続けて読むことでどんどん恐怖へと引き込まれる。面白くて読む手が止まらず一気読み。 リカシリーズの虜になってきてる。 〜狂気のストーカー・リカ復活! 復讐を誓う、二人の女刑事との戦いの行方は?第2回ホラーサスペンス大賞受賞、30万部突破のベストセラー『リカ』続編。 10年間リカを追い続けたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。姿を現さないリカに手をこまねいていると、孝子が恋人である捜査一課の刑事・奥山と連絡がとれないという。彼の自宅で二人が見たものは――。復讐に燃える孝子に手を貸すことを決めた尚美は、メールでリカをおびきよせることにするが、それは、新たな惨劇の幕開けなのか!?〜 🧳前の事件から10年後。1作目「リカ」の続きがよくわかる序盤、あまりにも異常な状況にリカへの恐怖感が増し増し。(P.32) そして登場人物を忘れないうちにこのシリーズは読み切らないとダメな作品だな…と覚悟を決めた。(現時点で2/9作目) 🚓リカがいつどこで登場するのか分からないハラハラ感。警察カップルのほのぼのしたやり取りは完全にフラグでしか無くて、嫌な予感がプンプンする。(P.65) 🎒いよいよリカらしき特徴の人を見たという証言。小学2年生といえど、子供の記憶力は侮れない。各子供からのバラバラの証言でリカが思い起こされて、こっちまで身近にリカが潜んでいるかのようなドキドキ感。(P.7879) 🚪夜中に読んでいると、戸締りをしたか不安になり、玄関の鍵を確認するくらいリカが脅威。 🎤リカとは違う厄介さのマスコミ。人の不幸に寄って集って面白がって。なかでも佐藤はタチが悪いので、そのうちリカにどうにかされてほしい。(P.222〜226) 📖今作は1作目よりもグロテスクな描写が多くて、思わず顔を顰めてしまうほどだった。ラストの展開は嫌な予感しかしないんですけど…。これまた続編を早く読みたくなる終わり方だった。 - 2026年4月4日
借りてきた読み終わったデジ図書〜人気シリーズ「乙女の本棚」第47弾 文豪・江戸川乱歩×イラストレーター・寿なし子のコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 ああ、何という恐しくも楽しい遊戯だったのでしょう。 赤い部屋には、異常な興奮を求めて集った男たちがいた。そのなかの1人が、彼らが欲しているような奇妙な身の上話をはじめる。〜 ************* 不気味な部屋と、不気味な話。 この男の話は本当なのか?疑いだらけ。 ラストは予想もしなかった展開に。 江戸川乱歩の作品はちょうど良い気味悪さ。 読後に「え?それでこの話は結局何だったの?」と疑問を残して終わる。おもしろい。 - 2026年4月3日
5分後に最悪のラストエブリスタ借りてきた読み終わったデジ図書ゾッとする系・イヤミス・世にも奇妙な物語風など、さまざまな不気味なお話の詰め合わせ。 怖さは優しめなので、ホラーが苦手な人や読書初心者さんや学生の方にもおすすめの1冊。 〜気づけば深い闇のなか――小説投稿サイト・エブリスタに集まった10万作超の中から、恐怖の物語ばかりを集めた短編集。〜 👵選ばれた生贄 家庭の事情で転校したが馴染めなずに浮いてしまう女の子は、下校途中に困っていたおばあさんを助け、仲良くなっていく。交流を深めるうち、おばあさんが育った村での恐ろしい話を聞くことに…。 ・印象としてはダンダダンでありそうなお話だなと。終始ずっと嫌な予感。ラストまで楽しめるお話だった。 🎥百人に言ってみた 百足(ムカデ)の名で動画配信をしている男性のお話。 ・どんでん返し&イヤミス系。予想を超えてくる展開が重なって面白かった。 👻百話目の怪談 “百物語”(参加者が順に怪談を語っていき、一話語るごとに蝋燭の火を消して、それを百話まで行う遊び)の会に参加するお話。 ・このお話が一番好きだった。オチも古き良きな感じ。 📓日記 日記を毎日つけることにした男性のお話。 ・日記に書くことを探すあまり、おかしくなっていく。嫌な予感はしていたけど、ラストの展開には驚き。 🍚オカワリサマ 父方の祖母の家に伝わるオカワリ様。苦手な祖母からオカワリ様のお世話を頼まれる。 ・とても気味の悪いお話。オカワリ様の正体はなんなのか、気になりつつ読み進めると、お世話を頼まれた女の子がどんどん禁忌に触れてしまう。ストーリー的には面白かった。 - 2026年3月27日
リカ五十嵐貴久借りてきた読み終わった単行本ずっと気になっていた「リカ」 ついに手を出してしまった…。 シリーズかなりあるので躊躇していたけど、これは読んで正解だったとしか言いようがないくらい面白い。 映画「ソウ」を彷彿とさせ(デスゲームではないけれど)緊迫したスリルが楽しめる。中盤からのテンポ感がとても良くて、気が付いたら一気読みしてたくらい、いつの間にか夢中で読んでた。 〜本間隆雄は妻子を愛する、42歳のごく平凡なサラリーマン。軽い気持ちで始めたインタネットの出会いサイトである日リカと名乗る女性と知り合う。メールでのやり取りから、徐々に常軌をいっしていくリカの言動に脅えた本間はリカとの連絡を断ったが…。 エスカレートし続けるリカの狂気、もう、彼女から逃れることはできないのか? 第2回ホラーサスペンス大賞 大賞受賞作品〜 💭正直、序盤の出会い系でのメールのやりとりの部分は退屈&妻子が居て関係も全く悪くないのに他の女と出逢おうとする本間さんに嫌悪感。 👿リカとの電話を境に段々状況が変わってきて面白くなってきた。 💃街中でリカとの遭遇は完全にホラー。笑 📖リカに完全ロックオン後の展開に目が離せず、そこから一気読み。 🕵️♂️原田さん、個人的に好きなキャラクター。 👧情けない父親のせいでかわいい我が子にまで危害が及ぶ。これが一番許せない展開。いつの間にか没入感が凄い。。 💉続編が読みたくなる終わり方で仰天。リカって一体何者なの… - 2026年3月21日
卒業生には向かない真実ホリー・ジャクソン,服部京子借りてきた読み終わった文庫本〜わたしはこの真実から、決して目を背けない。 『自由研究には向かない殺人』から始まった ミステリ史上最も衝撃的な3部作完結編! 大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道にはチョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は服役中だが無実を訴えていた。ピップのストーカーの行為が、この連続殺人の被害者に起きたことと似ているのはなぜなのか。ミステリ史上最も衝撃的な『自由研究には向かない殺人』三部作の完結編!〜 ************* 🕵️♂️図書館で借りたけどページ数の多さに私の読書意欲が追い付かず…読み切れずに返却。ようやくまた順番が回ってきたので後半の第2章気合いれて読み始めたら、ずっとクライマックスみたいな展開が待っていてドキドキ・ハラハラしっぱなし。 『この先、どうなっちゃうの⁉︎』が読んでいて止まらなかった。 🎧ピップとラヴィの関係がとにかく良くて。この2人には永遠に一緒にいて欲しいとさえ思わせる。 🚗ピップの頭の良さに今回も驚き。普通はそんなこと思い付かないよ…ってことまでスラスラと出てきちゃうんだもんね。素晴らしい。 🔨このシリーズ、1作品ずつ個々でも楽しめるのに、3作目を読むことで一気に纏まるのが本当に凄い。シリーズの締めに相応しい内容でした。正しく集大成。 💊内容ネタバレしたら面白くないから、今回はこんな感じの感想で終了。シリーズ全て読めて感無量。 📱(読了済みの人がこの感想文見たら、とある部分で「あ。」ってなるかもな仕掛けがこの文の中にあります。笑) - 2026年2月26日
おまじない西加奈子借りてきた読み終わったデジ図書妙にリアルなお話が多くて共感できる章も結構あった。 西加奈子さんの作品はこれが初めてだけど、()で心情を書き表している場面が多くて、変わった作風だなと感じた。 〜西加奈子作品史上最も"刺さる"珠玉の短編集 待望の文庫化! 【西加奈子×長濱ねる 特別対談収録】 悩んだり傷ついたりしながらも生きていく、すべての人にそっと寄り添う8編。 みんな頑張ってる。 みんな本当に、充分、頑張ってる。 ――西加奈子 長濱ねるさん絶賛! 「何回読んでも、自分にとってのヒントやおまもりになる言葉が見つかる魔法の本です。」〜 🔥燃やす 「女の子なら女の子らしくいなさい」と言う祖母と、それに対して嫌な顔をする母親との間に挟まれる女の子のお話。 ・遊び相手も男の子ばかりの主人公は特に女の子らしくしたいわけではなかったけれど、ある時から女の子らしくすることにしてみた結果、良く無いことが起こってしまう。祖母の気持ちも母親の気持ちも分かる。何気ない日常の変化と事件がなんだか妙にリアルで、小学生の頃の身近な出来事のような気がした。 🍓いちご 苺を育てている父方の遠い親戚の浮ちゃんと女の子のお話。 ・子供の頃、おばあちゃん家に行くと顔は知っているけど名前は知らない、どういう関係なのかもわからないおじさん・おばさんに囲まれて、お祝いやらお葬式やらがあったことを思い出されるような物語。苺にしか興味のない浮ちゃんはとても良い人そうだし、害のある生き物たちが姿を表すとぶん回してぶん投げるかっこいいワイルド系硬派で頑固なおじいちゃん。キラキラした世界にいる主人公だからこそ心が疲れた時に、何も気にすることなく一緒に居られる浮ちゃんの存在が心地良かったんだろうなぁ。 👧孫係 母方の祖父が遠方から暫く泊まりに来るお話。 ・ファザコンで、祖父のことを「お父様」と呼び、大はしゃぎする母。1ヶ月も慣れ親しみのない人(祖父)が同居。娘からしたら確かに少し気まずいかも。お互いについ本音が出てしまった後の展開にほっこり。 👱♀️あねご お酒の飲みっぷりとノリの良さからどこへ行っても「あねご」と呼ばれる女性のお話。 ・これは少し読んでいて苦しくなるような物語だった。でも何でだろう。こういう人、知ってる気がする…。だから苦しくなるのか何なのか。大学生にこのタイプの人って1人は居るような…。ただ、バカをやっているように見えるが影もあり。そこが物語の深みがあって良かった。 💃オーロラ ダンサーの友人とアラスカへ旅行に行くお話。 ・相手や周りを気にせず、自分だけの世界に入れる良さ。”何にもないところ“を喜ぶ友人に『分かるなぁ』と、読みながらぼんやり大自然の良さや知り合いのいない場所での開放感を感じた。 🤰マタニティ 待望の子供。年齢的にも喜ぶべきだけど、『後には戻れない』と混乱と恐怖心が遅れてやってくる。 ・妊娠って人生の一大事だし、計画的に妊活して授かったのでないのであれば、混乱もしてしまうかもしれない。最初はまだ体の変化が目に見えて分かるわけではないし、『本当に自分なんかが母親になれるんだろうか』と考えるのも共感できた。妙にリアルな気持ちの変化に、このお話はかなり共感ポイントが高かった。 🎬ドブロブニク 周りに馴染めず、頭の中のお友達との会話や映画や舞台にハマっていく子のお話。 ・少し心苦しいお話のようにも思えるけど、ラストは救いというか希望が見られて良かった。主人公はきっと日本よりも海外の方が合ってるんじゃ無いかなぁなんて思ったり。 🪄ドラゴン・スープレックス おまじないに熱心なひいお婆ちゃんと暮らしているハーフの女の子のお話。 ・今までのお話は少しどんよりとしていた感じがあったけど、このお話はクスっと笑えた。「ママ」と「ママのママ」問題もあったり、少し変わった環境で育った主人公だけど、とてもいい子なのが印象的だった。 - 2026年2月24日
読み終わった文庫本和菓子のアンシリーズ、2作目📕 今作もとっても読みやすく、リアルな人間模様に心揺さぶられる。 また、前作よりも成長した杏子(きょうこ)が見られ、頼もしい和菓子屋のアンコちゃんになってきた。 たくさんの鋭い視点に「そういうことか」の連発。 あっという間に読み終わっちゃった… 〜アンちゃんがデパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めて八ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第二弾!〜 🎎女子の節句 友達と京都へ旅行に行った杏子。途中、嫌味なおばさんに出会い、身につけた接客スキルでその場を上手くやり過ごす。過去に似たような嫌味なお客さんがいたことを思い出し、その時の様子を友達に話す。 ・和菓子に込められた意味を悪意として利用するおばさん。昔の考えを大事にするのも礼儀が大事なのも分かる。けど、あまりに酷いやり方に胸糞悪くなった。 ・「スタートする場所や時間が違うだけなんだよ。でもそれは、男も女も一緒なんじゃないかな。」(P.129) みんな平等。すぐに優劣付けたがる世の中だから、忘れがちだけど知らないだけ、時差があるだけの事。そのジャンルも様々で、時代と共に重要なことも変化していく。人それぞれだから強要はしちゃいけない。忘れがちだけど、忘れちゃいけないことだなと改めて感じた。 🕺男子のセック 杏子が働くみつ屋の向かいに新たなお店が。そこで働く1人の従業員に見覚えがあって… ・まさかこの話と最初の「空の春告鳥」のお話が絡むとは。人生に迷う杏子に心苦しくなるお話でもあった。そして周りの人間との関わり。身に覚えのある感覚にこちらまで泣けた。 🥤甘いお荷物 「ジュースが飲みたい」という娘のために母親はジュースが売っているお店を杏子に尋ねる。その後、みつ屋の前で何やら言い合いを始めた親子。ヒートアップしすぎて周りの目線も気になる中、娘が激しく転倒してしまい…。 ・親子のお話になるとどうしても刺さってしまう私。スーパーで働いたこともあるから、この手のお客様にも心当たりが。娘を思うあまり過保護になってしまう、それを身近な人間たちは理解してくれない辛さ。正直、このタイプの思想の人は好きではなけれど、この母親はちゃんと周りからよく思われないことを理解していて、言動も控えめなので同情してしまった。そして章の締めの言葉でうるっときた。 🌰秋の道行き 様子がおかしい“乙女”こと立花さんの遅めの夏休み。休暇の前にもらったお菓子の意味に込められた謎に杏子が挑む。 ・「不安な気持ちを、ぜんぶ口に出して他人にぶつける。それって、すごく子供っぽい気がするんです。(省略)大人としてどうかと思うんです。」(P.350~351) その言葉で傷つく誰かがいるってことを忘れちゃいけない。ほんのちょっとの我慢。それが出来ないならせめて場を弁える。大勢が気付けるところ、該当者が見る場でのそういった言動は、ーそいつの心こそが、汚れているからー。 - 2026年2月15日
事故物件怪談 恐い間取り2松原タニシ借りてきた読み終わったデジ図書相変わらず事故物件に住んでいるタニシさん。 今作は前回住んでいた事故物件のお話の続きが収録されていたり、実際に撮れた心霊写真が多め(?)だったり。 正直怖さは前回よりも薄め。でもそれがリアルな恐怖体験だったりするよね。 〜「自分の部屋に入るのが怖くなる……」――実話を揃えた怪談集! 事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと……。 そんな事故物件を転々としている「事故物件住みます芸人」の松原タニシが、実際に体験&取材した不思議な話をすべて間取り付きで紹介するベストセラー・ノンフィクション。〜 第一章 僕と事故物件 🏠事故物件間取りギャラリー 住むには至らなかったけど、気になった事故物件の間取りコレクションの一部をお披露目。 ・間取りや写真と共に色々な訳あり物件が登場。間取り見るの好きな私としては嬉しいページの数々。どれも築年数が結構経っていたり、身近で探してありそうな間取り。たまに変わった間取りだったり。心理的瑕疵の告知義務、間に人挟めばOKってよりも継続して告知していて欲しいと思うのは私だけ…? 第2章 誰かの事故物件 🎆花火大会 花火大会前に行われる宴会が恒例行事のとある会社。30代半ばの中堅社員の方が井上陽水の格好をしてモノマネをしながらリバーサイドホテルを歌うのがお決まり。とある年にお邪魔すると、井上陽水の姿が見えず…。 ・悲しくもクスリと笑える回。本人も毎年楽しみにして居たんだろうなぁ。それにしても、写真にハッキリと写る姿はさすが。 第三章 事故物件の旅 ✍️新潮社クラブ 作家のカンヅメ施設である「新潮社クラブ」。ここは開高健、三島由紀夫、川端康成などの文豪の霊が出るという噂のある場所。そこで1泊するタニシさん。 ・三島由紀夫の幽霊が出る…!!なんとも羨ましい!!私も会えるなら三島氏の幽霊に会いたい。ただそれだけの思いで読んだ。笑 - 2026年2月8日
和菓子のアン坂木司読み終わった文庫本解説まで入れると文庫で405ページもあって分厚さにたじろいだけど、読み始めてみると登場人物たちのキャラの良さや温かみのある物語と謎解き、和菓子の名前の由来や歴史の面白さに手が止まらず一気読み。 和菓子って餡子のイメージが強くて、どれも同じ様な味と思っていた私に喝を入れてくれているような物語。読了後には和菓子が食べたくなり、もっと詳しく知りたくなる。 〜デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。 プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていく。 謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは? 読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、美味しいお仕事ミステリー!〜 🤲「愛想も良さそうだし、それに何より爪が短くて清潔だもの。」(P.25) ・私も爪の白い部分が長いのが無理なので、ほとんど無いくらい短くするけど、そうするとオシャレとは無縁の指先になってしまうのがややコンプレックス。杏子も自分の手を「ウインナーみたいで爪なんか伸ばす気にもなれなかった指。」と言っていて、妙に共感してしまった。そして和菓子屋さんの面接で杏子が言われたこの言葉。評価してもらえた事に驚きと喜びでキュンとする杏子。私自身も評価してもらえた様な気持ちになった。 🙏「水無月」という名の三角形に切り出された平たいういろう。「縁起ものなんです」(P.61~62) ・「氷の節句」というものがあるのを初めて知った。氷を模したお菓子で、無事に過ごせた半年の厄を払い、これから半年の無病息災を願って食べたという。上の小豆は魔除けの意味を込めて必ず載せられるらしい。昔の人の考えることって凄い。和菓子にそんな意味の込められたものがあるとは。興味深い。 🎭立花さんの仮面が崩れた瞬間(P.78~81) ・冷たい印象だった立花さんがまさかの…!!読んでいてすごく癒された。椿店長と杏子の間で立花さんのことを「あれ」と呼ぶのがまたクスッと笑えた。 🌲私は画面をスクロールして『松風』の名前の由来を読む。(P.137~138) ・いつも上菓子を二つと『松風』を一つ買っていくおばあちゃん。語源とおばあちゃんが毎回買っていく理由に涙がほろり。 🌼「知識なんざ、あとからどうにでもなる。でも愛嬌と説得力は勉強して身につくようなもんじゃないからな。」(P.215) ・気難しそうな職人気質からも認められる杏子の人柄。この場面にすごくほっこりさせられた。 ⏳『源氏物語』の登場人物とおなじお菓子を今でも食べられるなんて、すごいことだよね。ずっとずっと昔から、時間は途切れなく続いている。その時間の別名を、歴史という。(P.216) ・ここの部分がすごく好き。私も神社とか昔からある物や歴史が好きだから、この考えにとても共感できた。 - 2026年2月5日
木精いとうあつき,森鷗外借りてきた読み終わったデジ図書表紙の綺麗さに惹かれ、デジ図書で読んでみた。 初の森鴎外作品。乙女の本棚シリーズは絵が素敵で文も読みやすい。この作品は特にそうで、本屋さんで出会ったら買いたい1冊になった。 〜人気シリーズ「乙女の本棚」第34弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・いとうあつきのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 呼べばいつでも木精の答えないことはない。 暖かい野の朝、谷間で「ハルロオ」と呼び、木精の答を聞く。それがフランツの楽しみだった。〜 🗣️「ハルロオ」=「ハロー」? 作品の絵にもHelloの文字が書かれていたので、きっとそうなのでは…? 🌳木精(こだま) 私の解釈は、 ・これはやまびこなんじゃないか ・子供にしか呼べないトトロのような森の精霊(妖精) の2パターン。 読む人によって色々な解釈がありそうな1冊で、チャットGPTと会話が盛り上がった。 まるで童話のようなお話と絵も相まって、短い文でも想像以上に楽しめた。 綺麗なお話だったので他の森鴎外作品もチャレンジしてみたい。 - 2026年2月5日
事故物件怪談恐い間取り松原タニシ借りてきた読み終わったデジ図書映画は2作とも観ていたけど、原作は読んでいなかったのでデジ図書で借りて読んでみた! テーマ別で章ごとに分かれていて、とても読みやすい。サクサク読めたけど、お話によっては最後に写真が出てきたりするので、要注意。。 〜恐くて部屋に入れない…! 殺人、自殺、孤独死…etc「ワケあり物件」の不思議な話を、間取り付きで紹介します。 事故物件とは、前の住人が自殺・殺人・孤独死・事故などで死んでいる部屋や家のこと。 そんな「事故物件」を転々としている、「事故物件住みます芸人」の松原タニシ、初の書き下ろし単行本!〜 📖実際の事故物件の写真や間取り、動画で撮影した不可解なモノの画像が添付されていて、本物なんだなと実感できる作り。 🧹特殊清掃のバイトもしたことのある作者のタニシさん。浴槽で孤独死した物件の清掃。世の中こんな仕事を本当にしてくれている人もいるんだなと実感。清掃とご遺族の方との会話、そこでの出来事などから、生と死について考えさせられた。意外と身近で起こりうる話だよなぁと考えさせられた。 🏠インターホンに残されていた老人の姿の画像にゾッとした。我が家のインターホンも来客の顔を記録するようになっているので、もし不在の間に記録が残っていたら…と思うと怖い。。生きている人なのか、👻なのかは分からないけど、老人の着ている服に少し笑ってしまった。(ごめんなさい) 👻第二章はタニシさんが友人や知り合いから聞いたお話の詰め合わせ。「事故物件に住んでいると、事故物件に住んでいる人が声をかけてきてくれる。」私にも同じようなところがあって、見える人のところには、不思議な体験話が集まってくるし、同じスポーツをやっている人が行く先々に必ずいて、クラブチームに誘われたり。“類は友を呼ぶ”のかなぁと勝手に思っている。 📸急にガチの心霊写真が現れて驚く。 🔚「人の死と密接に関わることで、漠然としていた自分の人生にも刻々と死が迫りつつあることに気付かされました。」(あとがき) 「得体の知れないもの」ではなく、「人の死」として心霊を扱うのは、沢山の不思議な経験をしてきたタニシさんだからこその言葉だなと感じた。 - 2026年2月2日
アガシラと黒塗りの村小寺無人借りてきた読み終わった単行本作者・小寺さんのXでのスペースを拝聴している内、人柄に惹かれ、興味を持った1冊。 こんな物腰い柔らかい方から生まれる作品ってどんなんだろうと思っていたけど、民俗伝承ミステリーだとは。 正直、小難しいやつか…とも思ったけど、読んでみたら全くそんなことはなくて、むしろわかりやすくて、読みやすい。 Xでは「コーラが飲みたくなる小説」と言われていたので、チャットGPTとコーラポイントをメモしながら、本当にコーラが飲みたくなる小説なのか検証。 結果、本当にコーラが飲みたくなる小説でした。。 〜「裏山の神社で見つかった古文書を解読してくれ」 親友から依頼を受け出向いた先は、巨人伝説の残る奇妙な村だった… 古文書オタクの黒木鉄生は、大学時代の親友・八重垣志紀に頼まれ、村で発見された「沼神文書」と呼ばれる古文書を解読するために巨人伝説が残る農村を訪れた。村に到着したその夜、セイタカ様と呼ばれる巨大な地蔵の前で、議会議員の息子・島田光男が殺害された。さらに2日後には、こしかけ山と呼ばれる場所で八重垣の義妹・咲良の幼馴染が首を吊った状態で見つかる。「沼神文書」の解読作業を進める黒木は、村と村人の秘密、2人の死の真相に迫ることになり…。 第2回黒猫ミステリー賞受賞!一気読み必至の民俗伝承ミステリー。〜 🔪1日目の終盤、唐突に明らかな殺意・悪意のあるヤツ目線でのお話に切り替わる。先の展開が凄く気になる。(P.43~46) ⸻ 【コーラポイント】 🥤下戸の黒木に気を使って水森の義父がコーラを!(P.54) 突然のコーラに謎の喜び。そして、(P.57)では詳細が…! ビンのコーラとグラスとレモン!もうすでにこの時点でビンのコーラと冷えたグラスとレモンが欲しい…絶対美味しい。 🥤咲良お嬢様は1日に7~8本はコーラを飲むらしい。(P.94) 糖分もそうだけど、カフェインもなかなか摂取しているような…。それにしてもコーラを飲む場面が出てくると、コーラが飲みたくなる。 🥤「コーラは黒であるべき、ブラックでなければコーラではない。ゆえに、透明なコーラはコーラにあらず、と思い込んでしまう。だから、コーラが飲みたい人は透明なコーラには手を伸ばさないわけです」(P.176) こんなにコーラばっかり書いてある小説、見たことないなとおかしくなってしまった。 🔚物語の中に伏線が散りばめられていて、最後に全て回収される気持ちよさ。 先の展開が全く予想できないので、メモをすることも忘れて一気読み。 私もフルイモノが好きなので楽しめた1冊でした。 - 2026年1月25日
ホテルローヤル桜木紫乃読み終わった文庫本読書友と「感想を話し合おう!」を目的に読み始めたこちらの作品。 まるでホテルの歴史を見ている様な感覚になる。男女の生々しい心理表現や廃れていくホテルの事情など、創作とは思えないようなリアルさに読む手が止まらず一気読み。 〜北海道・釧路の湿原を背にするラブホテル「ホテルローヤル」。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く〜 📷シャッターチャンス スーパーの事務で働く女性が彼氏の新たな趣味に付き合わされるお話。 新しい趣味がヌード写真を撮ること。挫折を語る男に同情して言葉のままに撮影。読み手にも伝わる美幸の複雑な気持ち。はっきりとは語られないけれど、妙にリアルなやりとりや最後の一節に女性側と男性側との温度差がはっきりと分かった。 ⛩️本日開店 お寺の住職の女房と檀家さんは関係を持たないといけないお話。 時代なのか、檀家さんと関係を持たないと寺の存続が難しい。だからと言って住職の奥さんが身体を張ってそこまでする必要があるのかは謎。代が変わることで色々なことが変化していく。その変化が虚しい。 🏩エッチ屋 ホテルローヤルを営んでいた父親に代わりホテルを継いで経営していた娘と、大人の玩具を扱う会社に務める男の話。 前の2話よりも明るい雰囲気のお話に思えるけど、よく考えればラブホテルに生まれ育ち、衣食住もそこで過ごす異様さ。父親と似たような男の人に惹かれてしまうのかな…とも思えるお話。雅代に幸あれ。 🫧バブルバス 姑の新盆にお坊さんが来ず、浮いたお布施用のお金で夫をラブホテルに誘う妻のお話。 夫婦の生々しい生活と性事情。お金、子供、進学、仕事、介護、同居とリアリティ溢れる内容だった。妻の誘い文句がまたストレートでいいなと不覚にも思ってしまった…。そして夫。自分の両親の世話を嫁にさせる男には碌な奴居ないなと思った。妻は全てお見通し。 🧑🏫せんせぇ 家庭の事情に悩む教師と両親が行方知れずになった女子高生のお話。 前の話を読んでいくにつれてホテルが廃業になった原因の1つがこのお話で分かるのではないかと、楽しみにしていた。けど、読んでみて驚き。思っていたのと違った!そして女子高生の不潔感が妙にリアル。先生と女子高生のその後を詳しく知りたかったと思う反面、ラストの終わり方に少しの希望(救い)も見えたような気がした。 ⭐️星を見ていた ホテル清掃員のおばちゃんのお話。 子供が3人も居るのに、連絡があるのは次男だけ。寂しい話かと思ったけど、読み進めてみると周りの人々に恵まれ、働き者で、夫との仲も問題なく、貧しいながらも充実しているように思えた。とある事件を境に急におばちゃんの無関心さが気になった。ラストは夫も全てを知っているのかどうか気になった。切なさの中に夫の安心感が頼もしくもあった。 🎁ギフト ホテルローヤルを営業する前のプロローグのようなお話。 このお話で全てが繋がって、完成される。「ホテルローヤル」の歴史を見せられているような感覚。 大吉父ちゃん、自由人すぎるよ…。今までのお話は薄くモヤがかかったようにどんより、ジメジメしているお話が多かったイメージに対して、このお話は希望があるような割と明るく前向きなお話だった。 🔚もしかしてこの小説、時間軸が逆行してる…? 各章に少しずつの繋がりがあるのもまた楽しめた。1〜100まで事細かに描かれている訳ではないのに、ひしひしと伝わってくるものがあった。 - 2026年1月20日
緑の庭で寝ころんで宮下奈都借りてきた読み終わった単行本今作も宮下さんの描くエッセイは綺麗で繊細で共感性の高いものだった。 子供達のこと、自分自身のこと、誰かを思ってのこと。全て良かった。なんでこんなに惹かれるのかすらわからないまま、また宮下さんのエッセイに手を出すだろうな。 〜ふるさと福井で、北海道の大自然の中で、のびやかに成長する三人の子どもたち。 その姿を作家として、母親として見つめ、あたたかく瑞々しい筆致で紡いだ「緑の庭の子どもたち」(月刊情報誌「fu」連載)4年分を完全収録。 ほかに、読書日記、自作解説ほか、宮下ワールドの原風景を味わえるエッセイ61編、 掌編小説や音楽劇原作など、単行本初収録の創作5編も収載。〜 🌌きらきらしない星 「きれい!」そう口にしたが、本当は気味が悪かった。見えるはずのないものを目にしてしまった気分だった。(省略)こんな星空は初めてだった。自分の尺度を大きく超えてしまうものには、美しいという概念さえ湧かないものだとつくづく知った。「すごいね」娘が興奮した様子で言った。(P.13~14) ・この星空の表現は「羊と鋼の森」にも出てくるので、北海道の山奥で生活した経験が表現力の元になっているんだなと改めて感じた。星空は見えすぎると本当に不気味。怖いとさえ感じる程。そして、娘さんのまさかな一言に吹き出した。 💭忘れる 「忘れたくて忘れる人はいないんだから。アイロンありがとう」(P.42) ・息子さんのズボンを洗濯したまま干し忘れていた宮下さん。アイロンでなんとか乾かそうとしたけれど、まだ湿っぽさが残っていた。それなのに息子さんは「ありがとう」と伝えた。『…嘘でしょ?』が素直な感想。次男さんだから多分、中学生のはず。大人でもこんな対応してくれる人、滅多にいないんじゃない?大人より大人。素敵な息子さんにほっこりさせられ、忘れっぽい宮下ママに共感。(私も忘れっぽい) 🏫受験生? 「宮下さん、前はずいぶん心配してたよね。上のお兄ちゃんが小一のとき、校庭の金網のところから体育の授業をこっそり見てたよね。」(省略) 超マイペースの息子に集団生活ができるのかと心配で居ても立ってもいられず校庭まで走ってしまったことがあったのだ。(省略)その後、少しずつ力が抜けて楽観的になれたのは、心配しなくなったというより、子どもたちの力を信じられるようになったからだと思う。(P.56~57) ・私も時々思う。娘が小学校へ通うときにはしっかり自分の足で歩いて登下校できるのかなとか、危険な場所・行動を咄嗟に判断できるのかなとか。考え出したらキリがないけど、子供って親の目のないところでしっかり育ってるんだろうなと思わせてくれるお話。宮下さんのこのエピソードは意外だったけど、そうしたくなった気持ちもよく理解できた。 🐿️秋の森のリス(P.95~97) ・森のリスについてと、本好きあるあると、息子さんのリスっぽさ溢れる読書スタイルについて書かれているお話。全体を通してみてもこのお話が好きで、共感性の高さと息子さんのまさかな言動にクスリとさせられた。 🏠家事は誰のため 『自分の手でやれるはずのこともやらずに語る言葉は薄っぺらい。人生とは何か、人間とは何か、考えたってほんとうにはわからないだろう。』(P.126) ・身の回りのことを自分たちでこなせる宮下家の子供達。自分があまり手を掛けてやらないからだと、ときどき後ろめたい気持ちになるそう。同級生が親のミスを嘆いていたときに「自分で準備すればいいのに」と思える頼もしさ。宮下家のお子さん、みんなウチの旦那よりもずっと立派ですよと言いたくなった。 📕しあわせでなかったはずがない(P.165~166) ・小川洋子「琥珀のまたたき」 📕一本道ではないよろこび(P.168~169) ・山本ゆり「syunkon カフェ雑記 クリームシチュウはごはんに合うか否かなど」 ・三章は「本のことなど」というタイトル。本がテーマで、宮下さんが読んだ本の中からおすすめなどを紹介してくれている章。その中で読んでみたい2冊も増えて、作家さんの読了ポストを覗いているような感覚に新鮮さがあった。 🚗左オーライ(P.202~209) ・これまでのほのぼのエッセイとはかなり雰囲気の違うお話で印象的だった。人には思い出したくない過去や心の内に秘めておきたい感情があると思う。きっと宮下さんの中でこのお話を世に出すときに、すごく勇気が必要だったんじゃないかなと感じた。疎遠になってしまった友人の現在を気にかけて、『どこかでこの記事を目にしていてくれたら…』とも思ったのでは?なんて思えた。何より旦那さんの抱擁力には天晴れ。 🎹ピアノの中の羊(P.240~242) ・本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」に関するお話。宮下家のピアノの調律をしていた男性…主人公の外村が初めて出会った調律師(きっかけの人物)に何となく似ている様な気がして。『もしかして、モデルにしたのかな』なんて思いながら読んでいたら、終盤に衝撃の事実。鳥肌がたった。 ☕️第32回 おいしいコーヒーを(P.297~298) ・このお話を読んで気付く。『あ、私、宮下家の末っ子ちゃんのエピソードが大好きだ』と。2人の兄に見守られながら育っているであろう娘さん。少しおっちょこちょいで発言がチャーミング。宮下ママや兄たちからたくさんの愛を注がれながら育っているんだろうなぁと思わせるお話だった。 📚第38回 つい(P.310~312) ・みんなで一緒に本屋さんへ行くなんて羨ましい一家。それぞれの本を購入して帰宅しても母親は家事が気になって目の前の情熱に蓋をする。「つい」がストッパーになりすぎて本が読めない。これは世の中の母親に(限らず働く人全てにも当てはまる)凄く刺さるお話なんじゃないかなぁと。そして締めの一言に凄く共感。本当にやりたいことを後回しにせざるを得ない人、必見のお話。 🔥第47回 やればできるか(P.331~332) 「やればできるようになる」こんな根性論ばかりで嫌になる私には合っていたお話。人には向き・不向きがあるし、なんでもかんでもやればできる、努力すればできる、なんてもんでもない。その人のセンス次第でもあるだろうと思っている私の気持ちを見事に書き出してくれていた。共感と励まし。その両方をこのお話から感じ取れた。 - 2026年1月10日
借りてきた読み終わった単行本食と日常に関するエッセイ。 日常が綴られているだけのエッセイだけど、ほっこり出来たり、時にはほろりと泣けたり。 だけどそれだけじゃなくて、宮下さんの繊細さだったり、丁寧な暮らしだったり、感性が覗けて、綺麗な物語をかけるのも納得。だし、読み手にも気付きを与えてくれる1冊だった。 ・・・〜北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。 ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。〜・・・ 【アップルクーヘン】 「林檎とバターのいい匂いがする」夫がうれしそうにいった。焼きたてを切り分けてふたりで食べた。素朴で、温かくて、涙が出るほどおいしかった。(P.16) 🍎息子さんが産まれて、1日がどこで始まってどこで終わるのかすらわからなくなるくらい疲弊しているのに、スキマ時間でお菓子を焼く宮下さん。『涙が出るほどおいしかった。』に、慣れない育児の疲労や、夫が子を連れ出してくれてようやく自分時間を作れたことへの安堵が混ざっている気がしてほっこり。 【クリスマスの夜】 ママはもう一生分のプレゼントをもらっちゃったんだよとむすめを抱きしめた。プレゼントは今、にこにこ笑って目の前にいる。(P.23) 🎄ママへのクリスマスのプレゼントもサンタさんに頼んでおいたよ、と手紙に書いていた娘。翌朝のやりとりに幸せなクリスマスの雰囲気が残っていて心が温かくなった。 【フムス】 宮下家のおせちに入れるというフムス。(P.26〜28) 🍱初めて聞いた食べ物だけど美味しそうで、我が家も挑戦してみようと思った。 【栗ご飯】 そんなこともあるんだと驚いたお話。(P.31) 🌰悲しいはずなのに、なぜかほっこりする。 【大きな鍋】 大きな圧力鍋で材料を煮込んでから、中くらいの鍋に取り分けて、スパイスや辛さを控えたカレーをつくる。成長するにつれて子供たちの食べる量が増え、中鍋に取り分けるのは大人の分になった。(P.33~34) 🍛宮下さんみたいな丁寧な暮らしに憧れるけど、私の性格ではきっと無理。子供用と大人用の2種類のカレーを手作りで用意するのも尊敬。(我が家の子供用はアンパンマンのレトルトカレーが定番😓) 【失敗ごはん】 笑われたことのない人は脆い。失敗したことのない人は危ない。一度失敗したことは、繰り返さない。同じところではつまずかなくなる。(省略)恥ずかしかったり、悔しかったり、そういう体験が人を強くする。そして、その打たれ強さこそが、人を遠くまで歩かせてくれるのだと私は思う。(P.45) 😢良い母ちゃんすぎる。私もこんな対応ができる母親になりたい。人としても親としても尊敬できる宮下奈都さん。神。 【お正月のカレー】 「子供たちのことは、とにかく食べさせることさえ考えてあげればいいんです。それ以外は、自分の体調を優先させてください。」(省略)ほんとうに体調の悪いときに、子供のごはんをつくれるだろうか。(省略)うつ病だと診断されても、人に食べさせることが義務付けられている母親業とは、なんと重い任務だろうか。「とにかく食べさせること」、その裁量は母親に任されている。(P.52) 🧑🍳うつ病と診断された友人と主治医の先生の言葉。それを聞いて自分だったら…?と考える宮下さん。母親業のリアルな悩みすぎて刺さるお話だった。 【虎のバター】 ちびくろさんぼのお話。(P.95) 🧈このお話が出てくるとどうしても柚木麻子さんの「Butter」を思い出してしまう。 🐯次男くんのピュアさにクスリと出来て、ほっこりなお話だった。 【キャンプの朝】 「コーヒーってこれからのための飲みものって感じがする。紅茶はどちらかというと振り返るための飲みものなんじゃないかなぁ」(P.115) ☕️私もコーヒーはもう少し頑張りたい時や一日を頑張りたい時の午前中に飲むことが多い。紅茶はゆっくり過ごしたい時。なので、なんかわかるなぁと共感。 🏕️このお話は中学生の息子さんたちの『コーヒー体験』でもあり、幼い頃は苦さに顔を顰めていたけど、寒い山のキャンプで飲んだ朝コーヒーを「美味しかった」と答えた。息子さんたちの成長がみれたような気がして自分の子さながらのもどかしい様な気持ちが味わえた。(P.117) 【トースト】 各自でやればいいのにとは思わない。ひとりひとりのリクエストに応えながら、この朝のにぎやかなひとときがどれほど貴重で楽しいことかと思う。この子たちも(省略)自分でトーストを準備する日が来るのか。まだしばらくは誰も巣立たない子供たちの未来を想像して、胸がいっぱいになったりするのだ。(P.138) 🍞朝の忙しい時間に家族からのバラバラな注文にもしっかり応えてあげる宮下家のママ。こんなママのいる家なら早起きして朝ご飯が食べたくなるだろうし、家族との時間もご飯の時間も楽しめる環境を自然と作り出せているのに感心。まだ手のかかる子供たちの将来を見据えて暮らしているのもまた尊敬。そんな幸せな時間がずっと続いていてほしいと読み手にも思わせるお話だった。 【公園のホットワイン】 一杯のホットワインの温かさに涙が出て初めて、私は自分がつくづく疲れていたのだと知った。(P.173) 🍷冬の寒い日でも幼い子供をベビーカーに乗せてブランケットをたくさんかけて公園へ連れて行くのが良い母親の務めだと思っていたと語る宮下さん。いつまでも砂場で遊んで帰ろうとしない息子さんに付き合っていたものの、急にむなしくなってベンチへ。その時に遭遇したおじさんから分けてもらったホットワインに癒されたお話。あまり細かくマイナスなことが書いてある訳ではないのに、初めての育児への疲れや他人との関わり合いを遮断された生活へのストレスがこのお話を通じてひしひしと伝わった。 【おついたち】 毎日、学校から帰ってくる子供を迎えて、「おかえり」と声をかけるとき、胸は弾む。よく帰ってきたね。今日も一日元気でがんばれたね。(省略)外では楽しいことばかりじゃないだろう。辛い目にだって遭うだろう。それでも、家に帰ってくる。うまくいかなくても、悲しいことがあっても、なんとか乗り切って帰ってきたことをよろこびたい。(省略)あたりまえに来ると思っていた日を迎えることが、あたりまえではなかったのだと知ったから。会えなくなった人のことを思う。会える人のことも思う。会おう。会えることをよろこぼう。(P.183) 🗓️このエッセイの中で一番と言っても良いくらい好きなお話。毎月1日を祝う母を疑問に思っていた宮下さん。大人になって、子供が産まれて、自分が母親になってようやく「おついたち」の意味がわかる。この習慣を知らなかったので最初は宮下さんと同じ気持ちだったけど、このお話の締めを読んだら激しく同意。本当に“当たり前ではない”んだなってこの歳になってようやくわかった。娘が毎日元気に幼稚園から帰ってきてくれる。それも当たり前ではない。「元気に帰ってきてくれてありがとう」なんだなと気付かされた。 - 2025年12月27日
366日福田果歩借りてきた読み終わった単行本HYファン必見の作品📕 366日からインスパイアされて作られたこの作品はHY「366日」そのもの。 〜沖縄の高校で出会った美海と湊。 母を失い絶望している湊を元気付けたのは、美海の笑顔だった。やがて恋に落ち、時を重ね、こんな日々がずっと続けばというふたりの願いを、一瞬で奪う悪夢が湊を襲う…。 あなたは最後を誰と過ごしたいですか?本当の幸せとは何ですか?〜 💔『こんなに苦しいなんて、知らなかった。知っていたら、恋なんてしなかったのに。』(P.3) プロローグ〜最高。初っ端のこの2行が良すぎる。 ❤️🩹『恋ってもっと、キラキラしたものだと思ってた。好きな人を想うだけで、日常が華やいで、嬉しくて楽しくて、幸せで。でもそれって、両想いでいられる間だけの、期間限定の感情なんだ。失恋したら、幸せだったころの何倍も辛くて悲しくて苦しい思いをしなきゃいけない。(省略)恋なんてしなければ、こんな苦しい感情、知らなくて済んだのに…。』(P.9) 付き合って2週間の先輩彼氏に振られてしまった娘の陽葵が、母の美海に相談している場面。人を好きになったことを後悔する娘に対して「恋をして誰かを好きになるって、とっても素敵なことだよ」と言って聞かせる母。 思春期真っ只中のごたごたと、酸いも甘いも知り尽くした大人の助言。素直に語り合える親子関係にもほっこりさせられた。 🎵『最近お気に入りのHYのアルバムを流す。』(P.18) 私の青春でもあるHY。わかってはいるけど、やっぱり物語の中に出てくると嬉しくなる。 😢『これが、恋なんだ…。(省略)大好きな曲も、恋をした瞬間、切なくて苦しくて、泣けてしまう曲に変わった。』(P.38) 恋を知った高校時代の美海。この辺の表現が特にエモくてたまらなかった。 💖『あなたを愛しています。365日じゃ足りないくらい。』(P.101) この作品を象徴する一文。 🌌『立ち止まった琉晴が、ゆっくりと振り返る。夜の闇に紛れたその顔は、やっぱり知らない人のような気がして、ドキリとした。』(P.152) エモさを強く感じた部分。 👵「自分の好きなものを、忘れたらだめだよ」(P.206) 湊の祖母の言葉。好きなものって時間と共に忘れちゃうこともあるからハッとさせられる一文だった。 🗼陽葵が湊に会いにいくところから涙が止まらず。(P.215~) 🔚登場人物全員の心の内側を知ることが出来て、より感動。映画よりも小説の方が「366日」の歌詞を強く感じられる作品だった。 - 2025年12月20日
かわいそうだね?綿矢りさ読み終わった文庫本積読くじ積読くじ10冊目📕 恋人が元カノを居候させると言い出したのに対して色々とモヤモヤする樹理恵を描く「かわいそうだね?」と、女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」の中編2作が収録。 綿矢りささんの作品はこれが初。 女性目線のあるあるを鋭く描いてるイメージを勝手に持っていたので答え合わせをするような気持ちで読み始めた。 《かわいそうだね?》 💁♀️読み始めて早速違和感。彼氏の隆大が海外育ちで外国の感覚が強めだからか、なんか妙に共感ができない… そして主人公の樹理恵にも違和感。『本当にそれでいいのか?』と言いたくなる。 💔隆大の家に居候する元カノ・アキヨと、それをよく思わないので追い出そうと考える自分を「火垂るの墓」に登場する“西宮のおばさん”に重ね合わせて考える場面。(P.67) ようやく共感できると思ったら火垂るの墓… SNSでも時々、西宮のおばさんの対応について議論されるけど、私は嫌い派。大人気ないおばさんを見ていると嫌気がするので嫌い。 🧑🧑🧒「大人になっても心が広くなるわけじゃなくて、いつまでたってもごく一部の人間、本人を軸にしてコンパスで描いた小さな輪の内側にいる人々しか“身内”と思えないのだなと感じた」(P.68) 悪者にしか見えない西宮のおばさんだけどここの部分は共感ができて、結局私もおばさんと同じ心理なんだなって気が付いた。 🚗 「ドライブの時〜・・・バックするときのドライバーのお男性の仕草がセクシーと言う女性は多い。しかし私は〜・・・日の光に目を細め、運転席の庇(ひさし)をかざしたり、日陰に入ると戻したりする仕草がセクシーだと思っている。」(P.111) なんだか妙にリアルなところをついてくるなぁと共感。これにプラス、サングラスをかける仕草が入っていたら「それそれ!」と強く共感出来たのになぁなんて。笑 🧳旅行にて隆大のケータイを盗み見る場面。(P.119) 浮気を疑う女性あるあるな行動だなぁと思いつつ、その内容がまたなんかリアル。 📩アキヨに対して最初から『なぜ?』と思うところはあったけど、このメールのやりとりからしてこの女性があざとい・もしくは計算高い女認定。(P.120~P.129) 🫣「自分のメール思い出してキャアアってなるなんて、意味ないにも程がある」(P.131) ここがまた凄くあるあるな場面。歯磨きとか髪乾かしてる時に不意に思い出して『うわぁ〜』ってなるの、なんでだろうね? 💢遂に樹理恵がブチ切れる場面は読んでいて爽快。 『そうそう、女ってこうでなくちゃ!』って言葉の連続で、最後の最後にようやく気持ち良く読み進められた場面。(P.141~P.156) ⭐️最初は海外育ちの彼やそれに寄り添おうとする主人公の姿に疑問しかなかったけど、だんだんと共感できる。なんなら終盤はほぼ共感。リアルな女の感情を見せられた。 そして、最初のイメージと最後のイメージの変化。私は違うと思っていたけど、実はおなじだった…みたいな感覚。なんだか火垂るの墓の西宮のおばさんの時と同じ構造だなぁと。(以下この現象を【西宮のおばさん構文】と呼ぶ) 《亜美ちゃんは美人》 さかきちゃんは美人。だけど亜美ちゃんはもっと美人。亜美ちゃんはさかきちゃんの真似をしているのに、周囲からはさかきちゃんが真似してると思われがち。容姿が優れているってだけで何でも優遇され、スクールカーストでもそれが著しく力を発揮する。 🙋♂️亜美ちゃんの彼氏が体育祭に来てみんなに紹介する場面。(P.169~P.172) 紹介される前から目を惹きつけられる男性が亜美ちゃんの彼氏だとわかってしまった瞬間のさかきちゃんの反応がとても好感を持てた。亜美ちゃんのことを好きになれないさかきちゃんは皮肉にも亜美ちゃんと馬があってしまう。この場面が一番強くそう感じた。 💞「そうなんですよ、敏腕マネージャーです。今日の飲み会も、亜美に近づいてくる男の人が来たら、はねつけちゃいますからね!」(P.175) この悪気がないであろう一言で周りの男子たちのさかきちゃんへの態度が決まってしまった瞬間。切なすぎる。男子達のその後の言葉もまた酷いもんで、さかきちゃんをこの場から逃がしてあげたくなった。 ❤️🩹「私が笑っていさえすれば、本当に楽しんでると思い込んでる。人の痛みが分からない子だ。」(P.177) ここはもう共感の嵐。何も言い返せない場面で好き勝手言われて、もう少しこっちの気持ちに寄り添った言動してよ!って心の中で凄く思った。 👿ときどき現れるブラックさかきちゃんが痛快。(P.178) ⁉️大学を卒業して就職した2人。亜美から「新しい彼氏ができた」と言われて会いに行く。待ち合わせ場所に現れた亜美と彼氏にさかきちゃんは驚く。(P.205~P.211) 🤨「本来眉毛のある位置に眉毛がなく、薄いねずみ色だった。剃っているのだろうが、なぜ剃らなければいけないのかが分からない。」(P.212) さかきちゃんの着眼点が鋭すぎる。私もこのタイプの眉の剃り方をする男の人が苦手。ロクな人じゃない感じがさかきちゃんのフィルターを通してビンビンに伝わってくる。 🔚 結局このお話も最後まで読んでみたら【西宮のおばさん構文】に私はなった。共感が出来ない(しづらい)、複雑、なイメージから読み進めていくとある時を境に共感が出来ていたり、自分もよく考えたらそうかもと気付かされたり。綿矢りさマジック。 そしてあるあるな細かい描写が多くてとにかくリアルなのでイメージも湧きやすかった。 結果、綿矢りささんの作品は女性目線あるあるばっちりでした。特に今作「亜美ちゃんは美人」が共感の嵐。すごい。 - 2025年12月11日
人間椅子ホノジロトヲジ,江戸川乱歩借りてきた読み終わったデジ図書Xで見かけて気になった「人間椅子」 こちらの乙女の本棚シリーズをお勧めされて、気になったので探してみたらなんとデジ図書にあったので即借り✨ 『・・〜私の膝の上には、いろいろな人が入りかわり立ちかわり、腰をおろしました〜・・ 作家である佳子に届いた1通の手紙。「奥様」と始まるその文章には、ある椅子職人の生活が綴られていた。』 🪑読み進めるうちに『これはもしや…』と思ってくる。椅子の中に人間が入っているなんて誰も思わないし、思いたくもないよね。 ✉️2通目の手紙が最大の問題。本当のところはどうなのよ?と問い詰めてやりたくなる。けど、どちらにせよ、こんな手紙を出してくるような男とは関わりたくないと心底思った。 - 2025年12月10日
満月珈琲店の星詠み 〜星遣いたちの夜〜望月麻衣,桜田千尋読み終わった文庫本シリーズ7作目📕 鳥取・長野・失恋・生きにくいと感じる…このキーワードにピンとくる方は是非こちらの小説を手に取って欲しい。 各章を読み終えた後に心がスーっと軽くなっていくようなお話ばかり。 今作、過去一好きでした🥲💓 🌕今作、①〜⑥巻までの繋がりはほとんどなく、本当に“新たな章の始まり“って感じがした。 ただ「桐島」。この名前がずっと引っかかっていて。 「桐島」「写真」「モテ男」といえば④巻にも出てきたあの人…。でも繋がりが読めない。かと言って全く繋がりがないのに新作⑦巻で同じ名前は使わないよな…なんて思ってみたり。次回作とかでこの「桐島」について語られる章があることを期待。 ☕️今作もやっぱりフード&ドリンクがとても良い✨ 2章に出てきた「高原のゼリー」は私も実際に阿智村の満月珈琲店で食べたので、お話の中で登場して超超超超⭐︎歓喜⭐︎ この2章に至っては私との共通点が多くあって、凄く共感出来るお話だった。しかも泣けた…。 過去作含め、このお話が一番好きになりました。 🐈3章での結婚観について語っている場面。これも過去の私と同じだったので共感。 🎵星遣いが『You Raise Me Up』を歌っている場面があったので、私もYouTubeで検索して聴きながら3章を読んでみた。…曲に合わせて、ワケのわからない所で泣ける。(誰でも聴いたことがあるであろう曲なので聴いてみてね。※この曲のYouTubeコメント欄を見ちゃうとより泣ける😭) 今作良すぎて、あっという間に読了しちゃってロス💔 このシリーズ、やっぱり最高だなぁと改めて感じた。 - 2025年12月4日
仮面病棟知念実希人読み終わった文庫本積読くじ積読くじ9冊目📖 “療養型病院に強盗犯が籠城。事件に巻き込まれた外科医・速水秀悟は強盗犯に撃たれた女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る。現役医師が描く〈本格ミステリー✖️医療サスペンス〉” 🏥序盤、速水が先輩医師の紹介で当直バイトを引き受けている病院先に入るシーンでのこと。(P.12) 『ん?』と思う人物出てきちゃってるよね…。これ隠すつもりなしのやつ?と思いながら読み進める。 👨⚕️「いやあこんな日に限って、私が診療報酬明細のチェックで残業していたのは不幸中の幸いでした。」(P.53) あからさまに怪しいやつ(医院長)がまた出てきちゃった。言動が全て怪しい。とにかく怪しい。 👩「・・・よかった」(P.115) ピエロと人質達との争いの場面。 治療してもらって速水にすっかり懐いた愛美のこの一言。それは何に対しての「よかった」?? 登場人物全員が怪しくて何か隠していそうな雰囲気。 速水は愛美につけ入れられるのが早い。 愛美は得体が知れなさすぎる。 医院長はあり得ないくらい怪しい。 看護師2人も医院長にくっつきすぎ。グル感満載。 不信感がほぼ全員にありつつ、時々くる緊張感漂う展開に読む手が止まらなくなった。 これはどんでん返し…?んんー。 読み進めていくうちに、正直ラストの展開はほぼわかる。読了後の衝撃度は低かった。 けど物語の途中、これから何が起こるのか、ヒヤヒヤドキドキの展開は良かった。一気読み必至の楽しめる作品。難しく考えることもなく気楽に楽しめて、尚且つ読みやすかったのもまた良かった。 実は映画の方も気になって読み途中で映画を観るという意味不明な楽しみ方をしたけど、映画は映画・小説は小説でそれぞれ楽しめる作りだった。
読み込み中...