
綿
@shelf_soya
2025年5月20日

オーウェルの薔薇
レベッカ・ソルニット,
ハーン小路恭子,
川端康雄
まだ読んでる
1963年にスペインの内戦に加わったオーウェルが聞いた、革命のスローガンを叫ぶかわりにファシストたちに向け、自分たちの陣営で食べられるバタートーストのおいしさを語る兵士の言葉を、ソルニットが「パンと薔薇」の文脈で、パンのみではないなにかをあらわすものとしてとらえる箇所、その後に引用される、ズボンをたくし上げる兵士は「ファシスト」ではなく一個の人間で、だから撃てなかったというオーウェルの語り。二つのエピソードのつなげ方がとても印象的。
人間が生きるために必要とするもの、人間が人間を人間ととらえる条件。




