
amy
@note_1581
2025年3月6日
日本ファッションの一五〇年
平芳裕子
かつて読んだ
タイトルの通り西洋にならい洋服を明治に取り入れt日本のファッションの変遷をたどる1冊
著者の平芳氏はファンションのほんだと女性の変化ばかりになっているとあとがきで書いている
そのためかこの本は男性の装いの変化についてもかなりの割合をもって取り上げている
洋装への変化は女性よりも男性のほうが早かったとか、国民服は民主主義によってもたらされたものではなく、どちらかと言えば真逆の全体主義的かつ国粋主義離縁に基づく衣服であり、男性は国家を支える人的資源で戦闘可能な身体として機会系かつ均質的に扱われることになったとか
女性の国民服は見た目がよくないためか定着せず。女性は白いエプロンやモンペなどを着ていたなど
ファッションの本だと戦時中はごっそりと抜けていることが多い。戦前と戦後でくっきりとわけられている
そのことについても平芳氏は言及しており、だからこそそれなりの量を割いて書かれている
おもしろかったのは国民服は明らかに洋服の手軽さ、活動しやすさを取り入れているのにそれを認めることはできないため、平安よりも前の古代回帰にかこつけたということだった
その古代もいまの中国からの影響を色濃く受けれいるために別に日本の伝統などではないという点では洋服とたいして変わらないという指摘については、あまりにも日本っぽい現象で苦笑した