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@bunkobonsuki
2025年5月23日

惑星カザンの桜
林譲治
惑星間を移動できるようになった人類は、惑星カザンに調査のための先遺隊を派遣する。しかし、先遺隊からの連絡が途絶え、彼らは消息不明となる。彼らは生きているのか?それを解明するため、主人公たち第二次調査隊は惑星カザンへと赴く・・・。
SFにおける異星人との邂逅では、だいたい衝突によって幕を開ける。しかしこの作品は、不穏なあらすじの割に大きな争いはなく、全体的に穏やかな雰囲気が漂っている。この手の物語では珍しい。
各章のタイトルが上手い。各章のラストを読んだ後、次章のタイトルを読んで展開を察したり、章を読んでからタイトルの意味が分かるなど、読んでいて面白かった。
