
muda
@muda
2025年5月23日

私はアセクシュアル
レベッカ・バージェス,
上田勢子,
中村香住
読み終わった
@ 渋谷区立中央図書館
図書館で借りて延滞ギリギリで読んだ。当事者としての自伝的な内容を中心に、メンタルヘルスやセクシュアリティ面で「規範的」とされないさまざまなアセクシュアルの実存を描こうとしていて、社会に対して可視化を目指そうとする意志を明確に感じた。
解説を担当されている中村香住さんの文章もすごく読み応えがあった。
"私もクワロマンティック当事者として、「重要な他者」と便宜上呼んでいる、恋愛か友情かなどの区別を付けずに否応なく人として大事な他者がいるが、そうした人たちのことを「否応なく大事」であると他の人から認識してもらうのは難しい場合も多い。このように「因習的な恋愛関係」ではない関係においては、既存の枠組みが利用できないだけに、手探りで自分たちによって最適な方法を見つけていかなければならないことが多い。それは困難を伴う非常に大変なことであると同時に、クィアな関係性だからこその実験的な試みをパートナーと試せる創造的な行為でもある。"(P.184)


