
ゆう
@suisuiu
2025年5月24日

かけないひび
橋本亮二
読み終わった
満員電車読書
平日朝7時、新宿行きの満員電車はもう帰りたい。だけど小さい本はこういう時にたすかることも分かってきた。なんとかかんとか読める。それで二本足でかすかに立ってこの本を読んでいたら、目の前に座っていた男性が表紙を二度見した。頭上からの二度見の眺めはなかなか良かった。
2-3歳のこどもを膝に座らせた父親と思われるその人は、スマホのお絵描きアプリで何か描いては「これなーんだ?」と5秒ごとくらいに問題をくり出す声、ひとつひとつに応えていた。
この本の何に着目したんだろうな。本の小ささ?タイトルの潔さ?もしかしてこの本を知っていた?あの人もかけないひびを送っている?あ、本を読みたいのに読めていないのかも。
わたしはこの本のおかげで「読めていなかった」ことに気がついたというかみとめた。この本には我が地元岩手の紫波町で開かれているイベント「本と商店街」が登場する。最近岩手がよく目に入る。呼ばれている。









