
ユメ
@yumeticmode
2025年5月22日

パディントン フランスへ
マイケル・ボンド
読み終わった
感想
行く先々で愉快な騒動を巻き起こすパディントンが夏休みにフランスへ旅行するだなんて、絶対に面白いことになるに違いないと読む前からとても楽しみにしていた。本を開けば想像以上に痛快な珍事の数々が待っていて、終始ワクワクしながら読んだ。何度声に出して笑ったことか分からない。殊に、パディントンがテントを建てようとしてグランディ長官を閉じ込めてしまったくだりと、三輪車でツール・ド・フランスに参戦するくだりは大笑いした。
パディントンが身近にいたらきっと大変な目に遭うけれど、それでもシリーズを読み進めるにつれ、パディントンが家にいたら毎日楽しいだろうなという思いが募る。旅の終わりには、もっとこの珍道中を見ていたいとちょっぴり寂しくもなったけれど、結びの文章がとてもよかった。以下引用。
パディントンは、車の窓から外を見ながら、ゆっくりうなずきました。フランスでの休暇は、この上なく楽しいものでした。けれども、新しい日が来るごとに、何か新しいことが起こるということを知るのはよいことでした。
「それが、クマであることのいちばんいいところよ。」と、バードさんがいいました。「クマには、いろんなことが起こるんですもの。」

