そろんご🌈 "全滅領域 サザーン・リーチ①" 2025年5月23日

全滅領域 サザーン・リーチ①
全滅領域 サザーン・リーチ①
ジェフ・ヴァンダミア,
酒井昭伸
エイリアン侵略SFものとは思えないほど内省的な小説で、ほとんどが主人公一人称の地の文になっていて、いわゆる信頼できない語り手的な部分もあるものの、科学者(生物学者)という設定に相応しい冷静な筆致で安心して読めた。好みの作風だった。 翻訳の都合もあると思うけどキャラクター(ほとんど女性だけ)の会話文が「〜だわ」「〜のよ」の役割言語調になってて、元軍人の人だけ「〜だ」みたいになってたりしたけど、科学者というキャラクターにあってなくて若干ジェンダーステレオタイプなところがあるように思われて気になった。(SFジャンルの翻訳は女性の会話に役割言語を使いすぎる傾向があると思う。)
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