
もり
@monmonpe
2025年6月11日

読み終わった
Kindle
@ 自宅
セールの時に購入したものをようやく。地政学という分野に対して、「現在の強者の論理を正当化するための学問」という印象を持っていたから、少し距離を置いて読み進めた。「平和のための地政学」という言葉で、ようやく著者と少し距離が縮まった気がする。
著者の語り口は個性的で、自身の経験や考察が多く含まれているため、面白く感じるところもあるけど、やや気になる部分もあった。(鼻につく感じの……)。ただ、それも含めて学びのある内容だった。
気候や地形といった地理的条件から、民族性、宗教、歴史などを絡めて国家を分析していく手法は、知的好奇心を刺激されまくる。楽し~~~!
一方で、そうやって分類・整理していくことの限界や危うさも、同時に考えないとなと思った。私はやっぱり海外を知らないから、知った気になるの、良くない。
「地政学とは『その国の元首になるロールプレイングゲーム』」(引用)
歴史シミュレーションゲームが好きな人にとっては、こういった思考が身につくのかな。Hoi4、ちゃんとやるかー。
……それにしても、表紙のデザインだけは、怪しすぎると思う。私はセールでKindleからおすすめされなければ多分買わなかった。(こういう出会いもまた楽しいけどね)
