橋本吉央 "コミュニティナース" 2025年6月11日

橋本吉央
橋本吉央
@yoshichiha
2025年6月11日
コミュニティナース
日本におけるコミュニティナースのはしりになった矢田明子さんが、コミュニティナースという営みに辿り着くまでと、日本各地での実践事例が載っている。 印象的だったことの一つは、「保健師と何が違うの?」という質問に対して、現在の違いも述べつつ、昔は保健師がコミュニティナース的に幅広く地域に関わっていたが、介護保険の変化などがあり縦割り的になっていって、カバーできる範囲が狭まったという話があったこと。介護保険の導入は、措置から契約という、介護の大きな流れ、受益者から利用者という変化がありそれによって制度がわかりやすくなった、と捉えていたが、制度がカチッとせずに自治体の予算内で柔軟にやっていたからこそそういった保健師や民生委員的な地域カバーがしやすかった、という側面もあったのかな、ということを思った。共同体の明文化されていない共助から、個人が制度とサービスを利用するという形に変わったことは、「わかりやすさ」は明らかに高まったのだろうなと思うし、評価されるべきことだが、それによって生まれた制度の狭間もまたあるのだろう。どんなことでもそうである。 コミュニティナースとはどういったもので、どのような形で実践すると良い成果が出るのか、ということを、良くも悪くも抽象化しておらず、そもそもコミュニティナースのあり方として「自分自身のやりたいこと、想い」を大切にするというコンセプトがある。成功パターンを抽出して再現可能な形にするというのは本書ではなされていないわけだが、現在そういうフェーズにあるものとして、コミュニティナーシングに取り組んでいくオープンマインド、アントレプレナーシップ的なものが必要、ということが、関心のある人には伝わるのではないかと思う。
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