
埋没
@mai_botsu
2025年6月13日

ピンチランナー調書 (新潮文庫)
大江健三郎
読み終わった
「僕がいまから書きつけてゆくのは、すべて森・父の経験と夢想からの言葉なのだ。もともとこのような引用の不正確・翻訳の恣意性も、森・父が幻の書き手(ゴースト・ライター)をいっぱいくわせる楽しみから、導入しているのかもしれない。」p52
実際に私が読んだのは1976年版。複雑な構造にピンチランナーという代理性、文字の読み替え…と読みどころ満載である一方、炸裂し続けるギャグ。大江作品は初期の、陰鬱な内容と濃密な?文体の印象が強かったけど、こんなPOPな作品があるんだと発見しました



