緻密な描写を読む手が止まらなかったので面白かった判定にはなるんだけど、内容が内容なので楽しくはないし…真面目な批評性のある小説のようにもアステカ王国と資本主義の話in 嘘みたいな馬鹿みたいなどうしようもない僕らの街〜ピーキーな芸風の悪人と暴力を添えて〜とか言いたくなる胡乱小説にも思えた。 8割ほどが犯罪組織の形成とビジネスの確立に割かれてて内容は邪悪な犯罪なのに生真面目なお仕事小説のように思える瞬間もありこれも資本主義の引力なのか参考文献に木澤さんの著作やら『資本主義リアリズム』があって納得した。