
はいファイ
@hai_
2025年6月13日

時間衝突
バリントン・J・ベイリー,
大森望
読み終わった
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「過去に地球に来たはずの異星人の遺跡を発掘してると思ったら、同じ場所の300年前の写真のほうが今よりさらに朽ちていた。この状況が正しいとすると、遺跡は年を追うごとに新しくなっていき・・・」
な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何を読んでいるのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
タイムマシンだとかタイムパラドックスだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしい“時間”の片鱗を味わったぜ…
- -
物語の中では、格差社会や人種差別社会があまりにも露骨にカリカチュアされて、完全に隔離・分断されているのだが、まさか「時間」まで分断されているとは(自分たちの時間以外が存在するなどとは!)という舞台が明らかになった時、それでもその自前の文化に固執する愚かな人間達、やがて迫り来る破滅や、あまりにも斜め上な超知性———— ハードSFかと思いきやいつの間にかハリウッド映画のようで、でも映像にはできないようなケレン味もたっぷりあって、複雑になりそうなことを単純さで押し切る、これぞSFパワーだった





