
風来書房
@furai_books
2025年6月15日

ハンチバック
市川沙央
読み終わった
積み読了。
賛否あった作品で、性的描写も多いと聞いていた。
実際に読んでみたら、まあ取り上げているテーマ上賛否あるのはわかる。
けれど、レビューに書かれるくらいなので、もっと強烈な表現(性的にも、怒りの描写的にも)を想像していた。ちょっと拍子抜け。
さりげない表現がウィットに富んでいて文章は好きな部類。「3秒どころか3分ほど床にいて菌まみれになったろうそれ」(p.25)とか。
ラストシーンは、ここまでの主人公である釈華と、相反しながら限りなく同一に近い存在として紗花を描いているように見えた。パラレルワールドにおける同一人物のような。
そういう描写にすることで何を表現したかったのか、までは自分は深く読み解いていない。

