ハンチバック
136件の記録
おるば@olva2025年11月1日読み終わった・ラストの視点変更の解釈別れてるっぽいけど完全にシャカの創作だと思う ・巨乳嫌いのキャラ造形を自身の経験から反映させてるって地の文がある時点でレイヤーは完全に明記されている。 ・モナリザになれず閉経する世界線がベースで、最後のは自分をモナリザにするための語りだと思う。 ・他者の悪意が、吐精が、右手を動かす地蔵のアテンションが、PVが、ゴグの怒りが、奇形の泥を捏ねて白い蓮になる、モナリザになる。そういう捻じ曲がったナラティブでしか生きられないこと自体のパルプ・フィクション。その弾丸はバカ高ぇ精子。

blue-red@blue-red2025年10月19日読み終わった小説単行本芥川賞読後に反芻していると、東畑開人による心理臨床が「心を可能にする仕事」と「心を自由にする仕事」へ分類される話を思い出した(「臨床のフリコラージュ」など)。大雑把に言えば、前者は環境調整を行い、安全や余裕を確保する。後者は当人の中で反復されること、深層的な心の問題を扱う。 小説には、社会の中で括弧付きの「普通」に収まらない人が「心を可能」にしようと苦闘するさまを中心に描くタイプがあり、同じく芥川賞受賞した「コンビニ人間」などはこちらか。 「ハンチバック」では、「心を可能にする」こと(身体障害者の環境の問題)についても語られるが、それ自体は主人公の思弁や個有名の引用として触れられるに留められる(しかし、その語りは強烈なパンチ力を放つが)。物語そのものは、むしろ、環境を寄与のものした上で「心を自由にする」スリリングな試みを中心に進んで行く。語りの視点を使い分けながらそれぞれをハイブリッドに収めることで、本作は幅広い読み手を引きつける作品強度を持っている。



えむ子@hks_emk2025年10月17日読み終わった短い中で溢れんばかりに敷き詰められた怒りや諦念、悲しみや焦燥が濁流のように襲ってくる話だった。読んで良かった〜と言うにはあまりにも強いメッセージが込められていて、ヒェ…しか言えない身体にされてる


棚@tana2025年10月16日読み終わった感想を公共の場に載せることで、どこかでだれかを傷つけてしまうのではないか。 マチズモを嫌悪しながらも、だれかからみるとそちら側である呑気な自分を誰にも見せたくない。 そう思って感想はメモ帳のなかにだけ記していた。けれど、反芻しているうちに誰も傷つけないこと、全てをわかることはできなくても、それが差別を許す理由にはならないなあと思った。



喜楽@kiraku2025年10月13日読み終わったとても良かった。 自分は本書を読む前に著者が寄稿した共生社会に関するイベントへの批判を読み、その痛烈さが印象に残っていたのだが、本書はより先鋭的だった。 改めて読んで良かった。



ぱすらぱ@paslapa_2025年10月7日読み終わったいくら配慮を施してもその網に全てはかからない。むしろ意図せずとも暴力性のある言葉を日頃から私は投げている。そんなことに気づかされた。あと俗っぽい感想だが、包茎の表現がめちゃくちゃよかった。
マイ(カルガモBOOKS)@karugamobooks2025年10月7日読み終わった@ 図書館今日あたり文庫が出るけど、そういえば読んでなかったと思い、単行本を借りてきた。たしかに衝撃作。 読書文化のマチズモ、特権性。





あたりめ@rameneet2025年9月28日読み終わったおもしれー!パンチラインが多すぎる。 社会への問題提起、というには振りかざす刃物が鋭すぎるし手数が多い。 冒頭から始まる下品な風俗レビューでえ?私は何を読んでいる?と戸惑いながらも読了、この構成は天才だーー





ゆら@fmm_yura2025年9月28日読み終わった借りてきた私自身も身体障害者です(釈華とは全く違う病気であり、それだけで彼女の気持ちがわかるなどという無責任なことを言うつもりはありません) 本から伝わる、健常者中心主義のこの社会へのすさまじい憎悪と怨嗟にひりひりしながら読みました。その憎悪に対して「わかる」と思うこともあれば「そりゃ言い過ぎじゃないのか…?でも私は彼女の苦しみをすべてわかるわけじゃないし…」と思うこともありました。図書館で借りましたが、1回読んだだけでは消化しきれなかったのでそのうち購入すると思います(そしてこの『図書館で借りる』という行為ができること自体も、私に与えられている特権なのでしょう) 内容はヘビーでしたが、文体自体はユーモアに溢れていて非常に読みやすく、そのあたりもまた『ねじれ』を感じる凄い作品です。 最後は釈華の創作と受け取りました。








- もちごめ@anoldpotato2025年9月7日気になるラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」にて紹介。最後に賛否両論な箇所があり、それすら作者の手の内、読者に切れるカードはなく、非常にテクニカルな小説とのこと。気になる。




くりこ@kurikomone2025年9月6日読み終わった筋疾患で寝たきり、トイレの介助が必要な女性に対しての主人公の一文が良かった。 ーー世間の人々は顔を背けていう 「私なら耐えられない,私なら死を選ぶ」と。だがそれは間違っている。隣人の彼女のように生きること。私はそこにこそ人間の尊厳があると思う。私はまだそこまで辿り着けない。 ーー 障害のある主人公は、中絶するために子供を作りたいと願い、グループホームのスタッフと性行為をするのだが、最後はなぜかエゼキエル書を挟んで風俗で働く早稲田の女性の話で終わる。 もしかしたらこの時点で主人公はすでに殺されているのではないか。なぜなら旧約聖書は裁きの神で、中絶するために子を作るなんて許されないためだ。 出生前診断で障害があるとわかると九割の親が中絶するようだが、障害者には自ら進んで中絶することが許されてないという対比をしているのでは。 障害者は「中絶させられる受動的な存在」であると言いたいのかな、、、ラストの解釈かよくわからなかった






yo_yohei@yo_yohei2025年9月6日気になる読みたいいつか読まなきゃいけないと思ってる今週のNHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴いて、あらためて読んでみたいと思った。でも、読むのは、かなり覚悟がいるだろうなとも思っている。









ゆき@yuki10242025年8月29日読み終わった「ないこと」にされがちな、(障害者)女性の性欲。 想像し難いところで悩ましく、可視化できない他者の性欲が定量化も出来ず、自分基準で考えてしまうゆえに、この本の主人公が性に取り憑かれているのは、生殖に対する絶望からくる渇望ゆえなのかな、と考えてしまうが、これこそ女性の性欲に対する偏見であり、私の認知の歪みなのだろうか。 障害を抱えた人を対等に尊重する、というものの真髄を、私はわかっていない気がする。 どういうバランス感覚で、何を対等に見て何を汲めばいいのか、わからない。 自分にも死を考えるほど抱えているものがあり、彼女の言う身体健常者に対する怨嗟に反論したくなってしまうが、「変わるか?」と問われれば断ってしまうであろう私は、何を理解していないんだろう。ぐるぐる考えている。






ゆう@suisuiu2025年8月10日読み終わった読み終わり、いろいろなインタビューや対談を読んでいる。市川沙央さんと荒井裕樹さんの往復書簡が凄まじかった。 ___ ・複雑なことを複雑なままに描くこと。 ・世間から守られると同時に遠ざけられてきた釈華の存在 ・女性差別と障害者差別。二つの差別が交わる世界を生きる釈華 青い芝やリブの運動の底にあったのは、「いのちの問題を自分の手に取り戻したい」という主張だったと思います。自分はどう生きるのか? 自分は誰のために、何のために、子どもを産んだり産まなかったりするのか? どうしたら自分の人生を生き切ったことになるのか? 障害者や女性は、生命や人生にかかわることさえ誰かから決められてきたのではないか。だったらそれを私に返してほしい――そう、彼らや彼女らの主張は、緻密に調べれば調べるほど「生命を肯定したい」という素朴で単純なところに行き着くのです。 人と人が、同じ人間同士、互いの存在感をかけて向き合い、受け止め合うことを、ウーマン・リブの女性たちはしばしば「真ま向むかう」と表現しました。似たようなことを、水俣病の運動家の中には「相対する」という言葉で表現した人たちもいました。 __ 市川沙央⇄荒井裕樹 往復書簡「世界にとっての異物になってやりたい」 https://note.com/bungakukai/n/n3981d9af1052









Pipi@Pipi08082025年8月3日読み終わった#読了 #市川沙央 ⭐️ハンチバック 市川さんは「怒り」でこの作品を書いたという。「私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること——5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた。」読書バリアフリーがより一層進んでいくことを願う。自分の視野の狭さを恥じる。「日本では社会に障害者はいないことになっている」重い言葉だ。市川さんは「愛の作家」になりたいと芥川賞受賞式で語っている。市川さんの今後を注目していきたい。 🐥🐥


久保みのり|書店よむにわ@kubomisan2025年7月26日読み終わった@ 自宅生きれば生きるほど私の身体はいびつに壊れていく。 死に向かって壊れるのではない。生きるために壊れる、生き抜いた時間の証として破壊されていく。そこが健常者のかかる重い死病とは決定的に違うし、多少の時間差があるだけで皆で一様に同じ壊れ方をしていく健常者の老化とも違う。(p.46) ああ、芥川賞だ。あまりにもわからないが、じわじわくるんだよな……。何度も何度も、日常のなかで本が問いかけてくる。まずは知らねばならないと思っているけれど、見えてないものを知ろうとするのがまず難しいのだ。「妊娠して中絶したい」と言ったとして。誰がそのことばの善悪を裁けるのだろう。文脈が全然わからない。それは、健常者においてもだ。誰の文脈も全然わからない。たしか清繭子さんがインタビューされていたはず。インタビュー記事も、もっかい読もう。





風来書房@furai_books2025年6月15日読み終わった積み読了。 賛否あった作品で、性的描写も多いと聞いていた。 実際に読んでみたら、まあ取り上げているテーマ上賛否あるのはわかる。 けれど、レビューに書かれるくらいなので、もっと強烈な表現(性的にも、怒りの描写的にも)を想像していた。ちょっと拍子抜け。 さりげない表現がウィットに富んでいて文章は好きな部類。「3秒どころか3分ほど床にいて菌まみれになったろうそれ」(p.25)とか。 ラストシーンは、ここまでの主人公である釈華と、相反しながら限りなく同一に近い存在として紗花を描いているように見えた。パラレルワールドにおける同一人物のような。 そういう描写にすることで何を表現したかったのか、までは自分は深く読み解いていない。



💛@okiotashikani2025年6月12日読み終わった読書マチズモ、まぁたしかにな、と思った。所謂身体健常者である自分でも背筋が足りないやらで姿勢を保つのは難しい 何より視力という問題。。 そういえば作中にあった視力に関する出来事を知らないな



GuiltyRabbitうさぎ@GuiltyRabbit_usagi2025年6月1日読み終わった借りてきた著者の気持ちが同じ状況である釈華を通して伝わってきた。 読書が趣味・紙の本を当たり前に読む健常者への怒り。この読了投稿も誰かを傷付けているんだろうかと考えさせられ、「読書バリアフリー」について知るきっかけにもなった。


dondoco@dondoco2025年6月1日読み終わった装丁がまず、良い。作者にボコボコに殴られたような、パンチのある内容だった。 ずーっと悩んでしまいそうなので、しばらくほっこりエッセイを読むだろう



読んでみ太郎@Bukkbukk42025年5月1日読み終わった短い本で速攻読み終わった。 障がい者視点の話が赤裸々に歯に衣着せぬ物言いで書かれているが、読解力の無い自分には後半よくわからなかった。 だれかの解説が欲しい。


ありむら@arimuuu02112025年3月21日読み終わった「私の身体は生きるために壊れてきた」 障がい者として、蔑まれることに敏感である一方、語り手は他の人間を下に見たくて仕方ない自分に気づいていないような、そんなことを思いながら読む。 衝撃以上に、個人的には嫌悪感の強い作品で、それがこの本の力であるように思う。良くも悪くも、人の印象に残る作品が書けるのは凄い。



しをに@remnkkswn603062025年3月17日読み終わった追記。「邪悪でいてほしかった」の対として「徹底的に馬鹿にして蔑める相手であって欲しかった」があった気がして、じゃあ、そうじゃなくなったのは憐れみゆえか、というと、それだけかなぁとか、いやそもそも憐れみってのも解体していくと色んな感情の合わせ技ではあるからなぁとか、そんなことを考えているところ。慄いて、怯んだんじゃないの、とか。それを、あの嬲り合いの一騎打ちのような場で、何かの意味に置き換えようとするのは、流石に読む側のご都合が過ぎるかなぁとか。

しをに@remnkkswn603062025年3月16日読み始めた読み終わった紙の本を憎む、というフレーズが鮮烈に残る一方で、これ憎しみの話ではないよなぁと思ったりした。涅槃。凪にすら見える場所。憎しみという育ちゆく何かというよりは、一度どこかに到達した上での何か。摩擦を求めるということ。「死にかけてまでやることかよ」という、あの温度について考える。見下し合うような否定し合うようなあの場で、それでもなぜかこの小説中では彼だけが血肉を持つ息づいた人間にも見えた。だからそれが摩擦なのか、いやほんな良いもの(良いものかな?)でもないのか。その距離は本当に憐れみだけなのか、到達できない場所が涅槃なのか。 最後のくだりは好みが分かれそうだなと思ったし、私は無い方が好きだった気がするけど、ある方がらしい気もした。装丁の色味が好きだ。



離乳食@munimuni2025年3月14日かつて読んだ健常者になりたい、という本質を問うた作品だと思う。主人公の出産は無理でも中絶したい、そこまででいいから追いつきたい、みたいな欲望を持っていることを歪んでると一蹴できない。なぜだろう、と考える。答えは出ない。ただ言えることは、この小説は読者に考えさせることができる力を持っているということ。現代にある「障害者問題」や「倫理的ジレンマ」への取り掛かりになれる。ついでに私はとにかく「紙の本が好き」と無闇矢鱈に言うのはやめようと自戒。








インテルメッツォとカプリチオ@kaoriiiyama12032025年3月10日強烈。文壇に市川沙央が爆誕したことを祝いたい。ちなみに市川さんが同時並行で書いたという論文が読みたいのですが、早稲田の図書館行けば読めるのかな?





bitter100%@bitter1002025年3月8日かつて読んだ英国の国際ブッカー賞、ロングリストに選出されている。ショートリスト発表は4月8日、受賞作発表は5月20日とchat GPTが言ってるけど本当かな。受賞を心から願っている。

土直生日月@haveakiller2025年3月7日かつて読んだ心に残る一節小説文学読みたい日本文学「世間の人々は顔を背けて言う。「私なら耐えられない。私なら死を選ぶ」と。だがそれは間違っている。隣人の彼女のように生きること。私はそこにこそ人間の尊厳があると思う。本当の涅槃がそこにある。」

babu@nantoiukotodeshow2025年2月4日読み終わった※ネタバレ ※殴り書き感想文 宗教みが強かった。 結論から言うと読者としての深みが足りず、全体像がずっとボヤけている感じ。 最後のは聖書の引用なのかな? 中絶することで抗いたかったのか…? いや〜、重い、重いし分からん。 大事な事が書いてあるのは分かる、でも分からん。掴めない。 圧倒的に知識が足りないと実感した。 物語全体のことを考えると分から〜ん!が先行するけど、主人公のもがきみたいなものは想像した事もないことで、紙の本のくだりはハッとさせられたな〜。 単純に、その場に立たないと見えない世界があると言うこと、見えていると事が日常に薄まりすぎてそれすらも認識出来ていないことすらあるよな…とは思った。 2時間もかからず読める薄さなのに、 この心に残る重さはなんなんだ…。 考えてもみない、見えていなかった角度からパンチ喰らったような読後感だ〜、うわ〜。 この本を読んで初めて知った事がたくさんあった。分からなくてたくさん言葉を調べながら読んだ。 正直なところ「この本は素晴らしい!」とか「何言ってるか分からん!何だこの本!」とも言えない気持ち。 星何個、とか評価つけれない。 こんな気持ちになったの初めてだな、文字の力すごい。









I.@spring_3172025年1月19日読み終わった等身大というよりは、きっと自己認知がすごく強くて、障害者をどう見られてるかやバリアフリーと掲げられてる物への皮肉的なものも含めて描いてるのかなって感じた ラストは難しかったけど、きっと美しくは終わらせずそれぞれの解釈に委ねてくれたのかな 個人的にいちばん自分の気持ちに寄り添ってくれた感じがするのがこれだったな https://t.co/URkJL8pWQc


May@May_052024年12月31日かつて読んだ第169回芥川賞受賞作品。 だからというわけではなく、自身が障害を持つ著者の、授賞式でのスピーチから強く興味を持った。 「私は紙の本を憎んでいた」という一文に、まさにその紙の本を持つ手がこわばって、指先の水分がじわりと紙に吸い上げられる気がした。 障害者から見た世界を軽い文体で重く生々しく描かれており、心がじわじわと蝕まれていく感覚。 私はこの作品に対して、グチャグチャの泥の中から芽を出し咲いた蓮の花のような、儚くとも強い美しさを感じた。 ひとつ注意事項として、生々しい性描写が苦手な方は嫌悪感を覚えるかもです。 私はこの感じ、好きです。

大皿@zarabon2024年6月30日読み終わった中絶する権利について書いてあるとこ、かなり衝撃的だったし、なに衝撃受けてんだとも思った。全部当たり前のことしか書かれてないのに、衝撃受けてるの情けなかった。私って障がい者のこと何にも考えずに生きてきたんだなって。





























































































