"見るレッスン" 2025年6月15日

雨
@___amadare
2025年6月15日
見るレッスン
見るレッスン
蓮實重彦
"時には見たくないものを見なければいけないこともある。だから、「救い」という言葉が使われた時にわたくしは無闇に腹が立ちました。「救い」を求めて映画を見に行ってはならない。似たようなニュアンスの言葉に「絆」や「癒し」などもありますが、そんなもののために映画ができたわけではありません。 映画を見る際に重要なのは、自分が異質なものにさらされたと感じることです。自分の想像力や理解を超えたものに出会った時に、何だろうという居心地の悪さや葛藤を覚える。そういう瞬間が必ず映画にはあるはずなのです。今までの自分の価値観とは相容れないものに向かい合わざるをえない体験。それは残酷な体験でもあり得るのです。"(p.11)
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